笑顔の効果
日本人の写真と外人(特に欧米人)の写真を見比べて、一番違うところは、歯を見せて笑っているかどうかです。日本人のほとんどは、口を閉じて笑っているのに対して欧米人は、これでもかというほど歯を見せて笑っています。
これは、習慣の違いもあるかとは思いますが、欧米人にとって、白くてきれいな歯は一つのステイタスなのです。
彼らの比較的所得の高い人達は、ほとんどが子どものうちから矯正を始めて成人になるまでにはきれいな歯並びを手に入れます。その後は定期的に歯のホワイトニングに通って白くきれいな歯を維持していきます。つまり、自分はそれだけ歯に時間とお金をかけているのだと見せ付けている面もあると思います。
対して日本人、特にある程度年代の上の人は、人前でむやみに歯を見せる事は、はしたない、あるいはだらしないと思う習慣が身についているので、人前で笑う時は、歯を見せないか、手で口を覆う人が多いようです。まあ、若い人の中にはそんなことはお構い無しに大口を開けて笑う人も増えてきましたが。
歯を見せないよりも、見せて笑った方が、相手に心を開いているように感じられると思います。ただ、問題はその時に見える歯の状態です。きれいな歯並びと、ピカピカの白い歯が並んでいたら相手に清潔な好印象を与える事ができると思いますが、えてして逆効果になる方がいらしゃいます。
テレビのコントで、よくお笑い芸人の方が前歯を黒く塗ったり、黒いテープを貼ったりして出てきます。皆様、どのような印象を感じられるでしょうか?多分、ほとんどの方が間の抜けた感じを受けられるのではないでしょうか。
つまり、前歯と言うのは、その人の表情に対して非常に大きなウエイトを占めていることがわかります。抜けたりしているのは論外で、虫歯で黒く変色したり、穴が開いていたり、差し歯が変色していたりしてもかなりのイメージダウンです。
初対面の人に対してしかめっつらで応対する人はまずいません。だれでも極上のスマイルを浮かべるでしょう。その時の口元が非常にモノを言います。イケ面で、高級スーツをいくらビシッと着こなしていても、お歯黒コントのような口元では相手に与える印象はあらためていうまでもありません。
日本人は欧米人に比べてシャイで、人付き合いが下手だと言われます。私は今の国際化の時代には、もっと歯を見せる美しいスマイルを訓練するべきだと思います。その結果、相手も心を開いてくれると思いますし、第1印象がグンとアップすると思います。
そのためには、最低限の歯、特に前歯の手入れが非常に重要になってくると思います。休みの日などにホームセンターなどに行くと、高級車がたくさん並んでいます。その中から、歯がボロボロの方が出てこられると、お金を使う順番が違うのでは・・・と言いたくなるのは、いらぬおせっかいでしょうか!
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