体調不良の原因は歯でした
先週1週間、倦怠感、目まい、首、肩のはり、腰痛、などなど最悪の体調で、あまりのきつさに肝炎か何かに感染でもしたのかとわが身を疑うような状態でした。
最初は連休の疲れに、この猛暑と冷房に入りっぱなしによる体の冷えから来る弊害が重なったのだろうとたかをくくっていたのですが、仕事を終えて帰ると、食事を摂ったら風呂に入る気力も無く、子供より先に寝て、朝からシャワーを浴びて出勤するような毎日が続くので、さすがにこれはまずいと思いました。
体調不良と前後して、歯をかみ合わせる時に、ある1ヶ所が先に当たるのが気になっていました。ひょっとしたら、それが原因かもしれないと思い、誰も私を治してくれないので全身が映る鏡を見ながらTM式バイトスティックというものを使って自分の顎のズレを修正してしばらくその状態を保持してみました。(この理論を理解している歯科医師は全国的にまだ多くなく、仕方が無いので自分で自分自身を診断したわけです)
すると、体がすっと軽くなり、視野がパッと明るくなるのが体感できました。これだと思い、早速気になっていた当たりをほんの1層(多分0.1~0.3㎜くらい)自分で指示をして落としてもらいました。それからは、全快とまではいきませんが、辛かった肩や首のはりもほとんどなくなり、仕事に対する気力も湧いてきました。(先週は気力をかき集めてきて、それを振り絞っていたような感じでした)
今回、自分身に起きた事を総括してみると、元々顎やかみ合わせのズレを持っているというところに、先日もこれに書きましたが、講習会で実習の中でかみ合わせの調整ということで歯を削ってのが裏目に出て体調が崩れかかり、それに加えてこの猛暑、冷房のつけっぱなし(患者様の手前、診療中に冷房を切るわけにはいきませんので)、連休の遊び疲れなどのストレスが神経系や免疫系の働きを鈍らせたために起ったのではないかと推測します。
かみ合わせのズレを持っている方は、たくさんいらっしゃいます。ただ、それを若さや体力、体の許容量でつつんでいる間はさほどひどい自覚症状として現れません。ところが、何かの原因でその均衡が崩れると、体調は坂道を転がるように悪くなっていきます。
診療前に問診表を書いていただきますが、みなさん何とたくさんのクスリを飲んでいらっしゃるのでしょうか。以前も書きましたが、副作用の無いクスリはありません。飲まれているクスリの内容を拝見すると、あるクスリを飲むと発現する副作用を抑えるために別の薬を処方し、それに対してまた別のクスリを・・・といった内容のものが多く見られます。
もちろん、例えば臓器移植をした方が免疫抑制剤を飲むような場合は当然一生涯飲み続けないといけないと思いますが、慢性期の病気に対してクスリで完治するものは、そう多くは無いと思います。つまり、特に生活習慣病と呼ばれるものは、安易にクスリに頼るより、その生活そのものを見直していく方が、はるかに効果的で経済的だと思います。また、体を治すはずのクスリが場合によっては体をむしばんでいく場合もあります。そのあたりは、阿保徹先生の一連の書籍を読まれてください。一般の書店にたくさん出ています。クスリに対する見方が変わります。
話がそれましたが、体調不良の原因の中に、かみ合わせの不具合があることは、まだまだ認知されていません。体調が悪い時、まず歯医者に行こうと思う方は、残念ながらほとんどいらっしゃらないと思います。ただ、逆にかみ合わせや顎のズレを治すと驚くほどたくさんの全身症状が回復したり軽快したりすることがあることを、頭の隅に入れて置いてください。きっと皆さんの健康増進にお役に立てる場面があると思います。
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コメント
こんにちは。
ブログが最近アップされてないようですが、”体調不良の原因は歯”というタイトル見て、一言書きたくなりました。
届きますかね。
私、58歳、女性、茨城県に住んでいます。
一か月ほど前に、右下の奥歯にジルコニアのクラウンを入れました。それからすぐに、左の顎がパカパカに張って熱を持ち、とりあえず内科に行って、吐いたりもして、頭痛もあったので、なぜだか、風邪薬を出されました。
症状は、首 肩のほうまで広がり、もちろん右側も。熱はないのに、顎に熱を持っていて、寒気がするので、ロキソニンをほぼ毎日、仕事も休めず、なので、鍼にも通いました。ですが、今までの肩こりとかと違うと感じていました。当初から、入れた歯のせいだとはおもっていました。
が、断定もできず、不安が募り、悶々とした日々を送っていました。歯医者では、顎が痛いと言ったら、顎関節症だから、スプリントを作りましょうと。歯を入れ替えてからおかしいといっても顎の件は別ですと言われたのです。歯ぎしりでのがくかんせつしょうなら、とワイパックスを飲んでみたりもしました。
仕事にも集中できず、食欲もなく、好きなランニングのできず、意を決して、入れた歯を一度外してもらおうと思い、昨日行ってきたのです。とりあえず、入れた歯を少し低くしましょうということで、やってもらったら、その習慣から、は全体が平均に着地する感覚、合わさる感覚で、
今までは、右のほう一か所に偏っていたんだということに気づいたのです。まだ今日は、いろいろ薬を飲んでいたせいか、意のあたりがすっきりせず、吐き気がありますが、顎、首、肩のあたりの緊張感が全くありません。
どうして、歯医者の先生たちは、いろいろなとらえ方をしないのでしょうか。今回は、歯のちょっとした変化で、こんなに体調が悪くなるんだと痛感しました。まったく同じことを言っておられたので、共感して、一言書いてみました。ますだ
投稿: ますだいみ | 2017年2月28日 (火) 11時24分