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2005年11月29日 (火)

かみ合わせをずらさない生活習慣Ⅱ

他の方のブログを拝見すると、毎日こまめに更新されており感心してしまいます。私の場合、時間的なこともありますが、内容が専門的になりやすいため、わかりやすく説明しようとすると解説が多くなり、また、細切れに書くと内容が伝わりにくくなる事もありますので現在は週2回の更新を基本に書いております。遅いと思われる方はどうかご容赦下さい。

さて、前回にひき続き、かみ合わせをずらさないために気をつける事です。前回は、日常生活の中でちょっと気をつけるだけで変わるというお話をいたしました。今回は、もっと積極的にズレを整えるためにはどうしたらよいかというお話です。

それはずばり「歩行」です。そう、歩く事です。以前も書きましたが、人類が人類たるゆえんは2足歩行を行なうようになった事であると言っても言い過ぎではありません。チンパンジーやゴリラと人間の遺伝子を解析すると、ほとんど違わないそうです(99パーセント近くが同じ)。ではその違いはどこから来るかというと、2足歩行による大脳の急激な発達によりもたらされたと言えます。チンパンジーの知能は人間の3歳児程度といわれます。そこからの違いが2足歩行によってもたらされます。

猿回しで芸を教え込む時に、まず覚えさせるのが2足歩行だそうです。これを身に付けると従順になり、芸を覚える速さが急速に上がるそうです。また、長く猿回しをやっている猿の骨格を調べてみると、人間とそっくりに変化しているそうです。つまり、人間だけでなく、遺伝子に関係なく2足歩行により重力が脳を刺激し、脳の発達を促す事を示しています。

人間の体は、歩く事によりある程度自動的に修復されるようにできているようです。もちろんかみ合わせもある程度整えられてきます。交通機関の発達により、人間は便利さを手に入れた反面、歩く事をしなくなりました。特に都会の方よりも地方に住んでいる方のほうが車社会にどっぷり浸かっている傾向が強く、ちょっとそこまで買い物に行くのも車を使う場合が多いのではないでしょうか。

私が勉強をしています構造医学では、体に良い歩き方を「生理歩行」という呼び方をしており、病気の予防、治療法として歩ける全ての患者様に指導されているそうです。つまり、良い歩き方というものがあり、我流では効果が少ないか、逆に作用する場合もあるということです。

では、その「生理歩行」をご紹介いたします。

歩行の際はできるだけ軽装にして靴は運動靴やジョギングシューズが望ましいです。本当は平坦な土の上を歩くのが一番いいのですが、今の住んでいる環境ではそれは、難しいと思いますので、舗装された道を歩く事が多いのを考えると、底が固くて足底への衝撃が大きい革靴や、女性の場合ハイヒールは絶対避けるようにしましょう。

歩く時は両足で一線をはさむように歩き、がに股や内股にならないように一線に足を平行に動かすようにします。一線上に乗せるように歩くとモデル歩きになりますので、それはまた別の効果はあるのですが、長く歩くのは困難ですのでこの場合はあてはまりません。上体はやや前傾させ、まっすぐ前を見ます。腕を振るとき、ひじを必ず屈曲させます。運動会の入場行進や軍隊行進のように、ひじをピッと伸ばして腕を振ると、肩関節に余計な応力がかかって過多を壊す事もおるので、必ずひじを曲げます。また、腕を振るとき、前方へ大きく振り出すのではなく、むしろ、曲げたひじを後へ引くような気持ちで行ないます。手にはあまり力を入れず、真綿を軽くつかむような感じで握ります。親指を内側にギュッと握りしめると心不全などを誘発することもあるので、親指は立てるようにします。歩幅はできるだけ広げた方が良いのですが、絶対守っていただきたいのは、普段あまり歩いていない人は、最初のうちは無理をしないでゆっくりと、しかも少しずつ歩幅を広げていくようにすることです。

歩く速度(歩行量)によって、効果が変わってきます。

・第一生理歩行 ゆるやかな歩調。消化器系機能増進に効果があり、精神安定効果もある。最も基礎的な歩行である。速度は身長175センチの人で時速3.8キロ、1分間に63メートル程度、155センチの人では時速3.2キロ、1分間に54メートル程度です。

・第二生理歩行 速歩。運動支持系機能が増進する。筋力、骨強度、関節潤滑が高まり、気力、活力が充実する。速度は歩行の中では最も速く、身長175センチの人でジ時速6.8キロ、1分間に110メートル程度、155センチの人では時速5.6キロ、1分間に94メートル程度です。

・呼吸循環系歩行 やや速歩。呼吸循環系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速5.3キロ、1分間に90メートル程度、155センチの人では時速4.6キロ、1分間に74メートル程度です。

・泌尿器系歩行 平常歩行。泌尿器系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速4.8キロ、1分間に80メートル程度、155センチの人では時速4.1キロ、1分間に68.4メートル程度です。

注意する事は、普段あまり歩いていない人は、いきなり第二生理歩行に入ってはならず、基礎的な第一生理歩行から入り、徐々に歩幅を広げ、速度を上げるようにします。

歩く時間 上記の4つの生理歩行の時間は、全て約40分間です。これは、歩行が30分を越えないと上記の効果がほとんど見られず、40分を越えると疲労を訴える人が急激に多くなり、生理性を失うからです。だたし、40分間というのはあくまで持続時間であって、20分を2回歩いて計40分としても効果はありません。あくまで1回の歩行で持続して40分間歩かなければ大きな効果は期待できません。そして、できるだけ毎日歩く事が大切です。また、最初のうちは絶対無理をしないで、少しずつゆっくりと歩く事から始めるようにします。

歩行時の呼吸 呼吸は呼気、つまり吐くことを基本にします。吐く時は尖らせた口から、吸うときは鼻から、呼気2回、吸気1回の「フーフー、スー」というリズムで呼吸します。歩行に限らず、動作時の呼吸は常に吐く事を基本にします。

私も毎日朝5時から40分をめどに歩いています。腰や肩が軽くなるのを実感します。また、朝のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込むと、体が浄化されるような気がします。誰でも今日から全くお金もかけずに実行できる事です。あとは皆様がやるかやらないかです。ぜひ、自分の手で健康を勝ち取ってください。

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2005年11月25日 (金)

かみ合わせをずらさない生活習慣Ⅰ

前回までかみ合わせ(下顎)をずらす恐れのある生活習慣をご紹介いたしました。日常生活の様々な所に危険(?)が潜んでいます。特に田舎に比べて都会の生活のほうが近視野的生活になり、核家族、狭いマンション住まい、学校や職場の状況などにより、ずれやすくなりがちです。

では、それを予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

何度か書いたと思いますが、人間は重力に対して前後左右バランスよく生活している時が、一番からだに対する負荷が少なくて済み健康でいられます。日本人のほとんどは、右利きだと思います。動作を始めるのはほとんどが右手、右足ではないでしょうか。それを、意識して左主体にしてみましょう。もちろん、いきなり左手で物を書いたり料理をしたりというのは無理だと思いますので、できるところか始めてみましょう。ちなみに左利きの方も、日常の生活様式が右利きを基準にできていますので、やはり左を意識してみて下さい。

例えば、歩き出す時、意識して左足から踏み出してみましょう。飲み物を飲む時は左手で持って飲みましょう。歯磨きも左手でしてみましょう。(最後の仕上げは右で行なった方が良いかもしれませんが)物を取るときも、細かい作業や力が要らないときは、左手で行なってみましょう。掃除機は左手でかけましょう。などなど、挙げ出したらきりがありませんが、利き腕と反対の左手や左足でできる事は意外とたくさんあると思います。要は意識して続ける事です。必ず自分の中に何か変化を感じる時が来ます。

また、左を使うと右脳を刺激する事になります。右脳の話は七田眞さんの著書を読んでいただくと詳しく書いてあります。私もかなり読ませていただきましたが、まさに「21世紀は右脳の時代」と言い切る人もいるくらい、重要な要素を含んでいます。子どもを天才に育てたかったら右脳を刺激する育児を心がける事です。ちなみに「勉強しなさい」と子どもの尻をたたくのは、左脳を刺激しています。このあたりの事は、また機会を見て書きたいと思います。

前回も書きましたが、スポーツの中には非対称的な動きを強いられるものが多いと思います。例えは、ゴルフの練習に行って100球打ったら、100回とは言いませんが、50回くらい反対に振りましょう。たぶん、腰が軽くなると思います。野球の素振りも同じです。ラケットを持つ競技は左手でもたまには振りましょう。からだのねじれを元に戻すと考えればわかりやすいと思います。全てはバランスです。

これらの事は、誰でもその気になれば、簡単に実行できる事です。あとは、本気でやる事、それを継続する事です。このあたりが、私がいつも言っている「健康は与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものえある」という所につながっていきます。安易にクスリやサプリメント、ビタミン剤などに頼ることなく、人間が本来持っている生命力を高める事により健康を勝ち取りましょう。

生活習慣の中で見直すところがまだまだありますが、それはまた次回にご紹介いたします。ぜひぜひだまされたと思ってやってみてください。私が提唱するものは、元手がかかりませんので今からでも始められます。

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2005年11月22日 (火)

かみ合わせ(下顎)をずらさないためにⅡ

前回、かみ合わせ(下顎)をずらさないためにということで、寝る姿勢とほおづえのお話をしました。その他にも日常生活の中で、ずれを生じる習慣がいくつかありますので、ご紹介いたします。

・むちうち症の牽引療法・・・交通事故などでこの治療を受けた事がある方も多いと思いま  す。これは顎を上方へ大きな力で牽引しますので、顎は必然的にずれます。この牽引療法は当たり前のように行なわれていますが、私が勉強している構造医学では、実は関節は引っ張ってはいけない事になっています。詳しくは述べませんが、関節は引っ張ると、逆に動きが悪くなります。特に頚椎を含めた脊柱は、細かい骨が集まって構成されていますので、その影響は大です。引っ張ると神経がぼやかされて、症状が軽くなったような感じがしますので、治っているような錯覚に陥ります。ちなみにどうでしょう。牽引を受けた直後は首がほとんど回らないのではないでしょうか。私は幸いまだ経験がありませんので、実感したわけではありませんが。

・食事の時にテーブルに座る位置・・・特にテレビを見ながら食事をする習慣がある家庭(今はほとんどそうかもしれません)では正面の人はまだ良いのですが、左右に座っている人は、首や体をねじってテレビを見ることになります。常に一方向にねじっていると、それも1日数回、何年もにわたるとじわじわと顎がずれてきます。前述した寝る位置と同じで、ローテーションすることが理想です。もしくは、テレビを消して、会話を楽しみながら食事をするのがさらに理想的でしょう。

・リラックスしている時の姿勢・・・私もそうですが、やはりリラックスする時はどうしても寝転ぶ場合が多いと思います。その時、真上を向いて寝る分には良いのですが、テレビを見たり本を読んだりする場合は、肩肘をついて頭を支える場合が多いと思います。当然、いつも同じ方向から押していると頭を含めて顎もずれてきます。

・バッグやリュックをぶら下げる側・・・いつも同じ側の手や肩にぶら下げていませんか?説明するまでもなく、姿勢のずれの原因になりますので、顎はそれを補正しようとしてずれてきます。足を組む癖も、いつも同じ方向だと体がねじれます。

・片側だけを主に使うスポーツ・・・特に器具を使うスポーツ(テニス、野球、ゴルフ、バトミントン、卓球などなど)は利き腕で使用する場合がほとんどだと思います。また、陸上のトラック種目やスケートは同じ方向に回りますので、カーブでは内側に体を傾ける事により、その姿勢を補正するため顎がずれてきます。今流行のスノーボードも横向きに乗って首を前に向けて滑りますので、ずれの原因になります。ちなみにスキーは左右対称に動きますのでOKです。

・楽器演奏・・・管楽器はトランペットのように唇に押し付けたり、クラリネットのように加えたりしますので、その力の方向に顎をずらしやすいです。また、弦楽器のバイオリンなどは楽器を顎で保持しますので、顎に片側からの力がもろにかかります。尺八なども、あごに押し付けて演奏しますね。

・くわえタバコ、パイプ、指しゃぶり ・・・説明するまでもないでしょう。

・歯の欠損や歯周病、虫歯などの放置・・・片側がみや歯の位置移動によるかみ合わせのずれが生じます。歯はじっとしているようですが、実は常に動いています。歯を削って型をとったまま放置して、しばらくたってセットに行っても入らなくなっていて再治療という場合も時々あります。ちなみに、インプラントは骨に直接着いていますので、その位置は変わりません。

・テレビゲームをする姿勢・・・今の子どもはほとんどがテレビゲームをすると思います。そのときの姿勢を観察してみて下さい。猫背で下顎を前に突き出したような姿勢で行なっているのではないでしょうか。

・歯科治療・・・高すぎたり低すぎる銀歯などを入れると、それが原因となって顎がずれます。多くの歯に治療をしている方は、微妙なずれが重なって大きなずれに発展している場合があります。また、普段我々は歯を作る場合は今のかみ合わせを参考に作っていくのですが、前述した様な生活習慣などから元々顎がずれている(私が見るとかなりの方がずれています)方は、当然今のかみ合わせで作っていけば、スタートの時点で既にずれているわけですからそれが自然と治る事はありません。上手な先生が治療すると、かみ合わせをきっちり作る事により。ずれた位置をより強固に固定してしまう場合もあり、歯は治ったものの全身の症状が悪化するという場合もあります。 

その他、細かくあげればまだまだ書くことはたくさんあります。つまり、生活習慣の中に顎をずらす要素がたくさんあるということです。ではそれを防ぐには・・・そのあたりをまた次回ご紹介いたします。                                         

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2005年11月16日 (水)

歯周病と全身疾患の関連性2

前回の続きです。

②歯周病にかかっている母親は低体重児出産や早産の可能性が高い

歯周病原菌の病原因子刺激によって産生されたサイトカインの作用として、妊婦に対して低体重児出産(2500g以下)を促す事が報告されています。

低体重字出産の原因としては、低い生活水準、不十分な両親のケア、薬物、アルコールまたはタバコの濫用、高血圧、尿路感染、多胎妊娠、糖尿病等とかんがえられています。歯周炎局所では、内毒素をはじめとする菌体成分が歯周病原性菌から遊離されます。これらの成分は歯肉組織、血中に入り込み、そこで免疫担当細胞などを刺激してサイトカインなどの産生を促し、それが血中に入り込み全身に運ばれて生体に影響を及ぼします。

妊娠したハムスターに内毒素を投与すると流産が起る事は証明されています。歯周炎に罹患している母親は、罹患していない母親に比べて低体重児出産をする可能性が高いことが報告されています。

③歯周治療は糖尿病の血糖値を低下させる

糖尿病と歯科疾患の関わりとしては、易感染性や歯周炎の罹患率の高さのような糖尿病による口腔感染症への影響は報告されていました。最近の研究で、歯周治療と抗生物質の使用によって血糖値のコントロールがうまくいくようになりました。詳しくは述べませんが、徹底した歯周治療により血糖値のコントロールが行ないやすくなりました。

④唾液中の細菌が誤嚥性肺炎の原因となる

健常者であれば、誤って呼吸器系に入った口腔細菌は体の働きによって処理されて肺炎になる事はありません。しかし、高齢者になると、気管などの反射が弱くなったり、体の抵抗力が落ちるため、肺炎をおこす可能性が高くなってきます。高齢者、特に要介護者の場合、ケアーがなかなか口腔内まで行き届かない事が多く、細菌が繁殖しやすい状況です。高齢者がなくなる原因の中で、肺炎が占める割合が高い事を考えると、これから高齢化社会を迎えるに当たり、ますます口腔ケアーの必要性が高まると思われます。

今回、歯周疾患と全身疾患の関連性について、代表的な病気に関してご説明いたしましたが、その他にもまだまだ関連性を言われている疾患があります。それらにつきましては、また機会を見てご紹介いたします。

20世紀は歯科と医科を切り離してそれぞれの治療が行われてきましたが、21世紀は口の中も体の一部(精神も含めて)という考えのもとで、統合的な治療が行われる事により、無駄な治療や薬、お金がかなり省けるとともに、よりよい健康の獲得が得られる事と期待します。私は歯科からの健康をこれからも発信していきたいと思います。

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2005年11月15日 (火)

歯周病と全身疾患の関連性1

歯周病(歯槽膿漏)といえば、歯がグラグラしてきて抜けてくる病気というのは皆様もご存知の事だと思います。ところが、最近の研究によると歯周病が他の病気の原因と関連している事がわかってきました。そのあたりをご紹介いたします。

歯周病には中高年の80%が罹患していると言われています。他の病気でこれほど高い罹患率を示すものはそんなに無いと思います。つまり、歯周病は誰でもかかるものであり、決して他人事ではないということです。しかも、歯を失うだけではなく、他の病気を引き起こしたり、悪化させたりするとなると、皆様はどうお考えになるでしょうか。

細菌が体内に進入することを菌血症と言います。一過性の菌血症は、抜歯、スケーリング(歯石とり)、プロービング(歯周病の検査)等の歯科処置だけでは無く、洗口やブラッシングによっても起る事が報告されています。以前も書きましたが、歯は体の中で唯一体の中と外を貫いている臓器ですので、その境界があります。その部分を歯周ポケットと呼びますが、そこには常にポケット内細菌が常在しており、炎症を起こすと上皮組織の断裂を起こして容易に細菌が進入してきます。その細菌が血流にのって全身にまわり、各臓器に定着すると悪さをします。健常な方は、大体24時間以内に免疫機構により細菌は全て排除されますが、何らかの病気を持っている方や、クスリやストレスで体が弱っている方は、全てを排除できずに定着してしまう恐れがあります。

昔からよく言われているのが心内膜炎です。この方は、感染のリスクを極力下げるために、前もって抗菌剤を服用してもらってから歯科治療(出血を伴う可能性のある治療)を行ないます。ではよく知られている心内膜炎以外にどのような病気の原因になったり、悪化させたりするのでしょうか。そのあたりをご紹介したいと思います。

①歯周病原菌が動脈硬化症に関与し、心臓疾患(心筋梗塞)脳卒中(脳梗塞)のリスクを       高める

少し難しくなります。免疫担当細胞は、病原体の侵入を察知すると、サイトカインという物質を産生し、他の免疫担当細胞を刺激して病原体を排除しようとします。その過程で炎症反応が引き起こされます。歯周病原菌から遊離される内毒素は、免疫担当細胞に対して炎症性サイトカインを産生させる能力を持っています。それと同様に、歯周病原菌が他の部位に定着した時、そこで内毒素によって炎症反応が引き起こされて組織が傷害を受けます。

動脈硬化の主要な原因は、タバコ、遺伝的要素、高脂血症、高血圧などと考えられていました。しかし、これらの要因に当てはまらない方にも起っており、説明がつかない部分がありました。それに対して最近、細菌感染による動脈硬化が指摘されるようになりました。

歯周病菌の一部にヒトの血管内皮細胞に進入する能力があることが報告され、また、脳梗塞部位や動脈硬化症の部位から歯周病原菌が検出されています。

また、ある歯周病原菌は血小板を凝集させる病原性を持っており、これらの菌が菌血症をおこし血流内に入り、血管内皮細胞に付着すると、その部分で血小板の凝集が起ります。この凝集した血小板がはがれ、血流に入り血栓を引き起こし、冠動脈疾患を引き起こす可能性も考えられています。

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2005年11月12日 (土)

院長日記8

昨日、私が校医をしている小学校で学校保険委員会によるシンポジウムが行なわれましたので、参加してきました。演題は「子どもの心と体のようす」「朝食と脳の働き」「健康はお口から」「保護者の立場から」という四題で、それぞれのパネリストの方が発表されました。

まず一つ目は、養護の先生から現状をふまえた話でした。私の行っている小学校は県内でもトップクラスの進学校で、身体測定の結果、特に歯科を見ると、虫歯の罹患率は平均に比べて非常に低く、親の感心度の高さを感じました。一方、虫歯は無いものの、歯肉炎が半数に生徒に見られました。これは、食事の内容に関係しているだろうと分析されていました。

ある学年の生徒に現在の朝ごはんの状況と、理想の朝ごはんの状況を絵に書かせたものが提示され、非常に印象的でした。現在の絵は、テーブルに1人で座ってパンなどの洋食を食べており、その表情は非常に暗く書いてありました。一方、理想の食事の絵は、家族がテーブルを囲み、その上にはご飯と味噌汁が置いてあり、みんな万面の笑顔でした。

養護の先生も、洋食が好みだろうと想像していたら、和食が多かったのは意外だったとおっしゃっていました。調査の中で、朝食を摂らない子どもが結構な割合でいるということを問題視されていました。このあたりは、断食などを推奨される方々は、半断食といって、朝食を抜く事を勧められています。昔は1日2食だった聞きます。もちろん、現代は過食になりがちですので、そのあたりでコントロールする事も在り得るでしょうし、また、子どもと大人では状況が違うでしょう。そのあたりは、私も自分なりの考えを持っているのですが、もう少し勉強してご紹介いたします。

私自身は、仕事を終えて帰ると、大体子ども達の食事は終わっていますので、朝食と休日はなるべくいっしょに食べるように心がけてはおります。皆様はいかがでしょうか?

その他で驚いたのが、保健室の利用状況です。私が小学校の時は、よっぽどひどいけがをした時以外は保健室に行った記憶がありません。ところが、今は保健室がある意味駆け込み寺のような役割を果たしている所があるそうです。

私が行っている小学校は一学年4クラスですが、平成16年度の保健室利用状況を見てみると、けがで利用した生徒がのべで945人、それ以外の体調不良などで利用した生徒がのべで464人で、年々増加傾向であり、今年も昨年をはるかに上回るペースで利用されていると言う事でした。

今の子どもが我々の時に比べて過激な遊びをしているとは思えませんので、体力の低下や小さい時の遊びの経験不足などでけがをする確立が上がっているのでしょうか?それ以上に、体調不良(精神も含めて)で利用する生徒の人数の多さには驚かされます。中学や高校になると、思春期に入りますのでそれなりの悩みを抱える場合も考えられますが、まだ小学生ですので、もう少し元気であってほしいのですが・・・。

進学校と言う事もあり、話を聞くと1週間のうちほとんどの日が習い事だそうで、生徒自身が本当に疲れているとおっしゃっていました。それに加えて、先ほど述べた朝食抜きなどが加わり、人間としての生命力が落ちているような気がします。

私のブログに時々投稿して下さる方が、うつに関するブログを運営されています。私も時々のぞかさていただくのですが、そこに投稿されているある方のブログを拝見すると、小、中、高と勉強して進学校に行き、有名大学に入って一流企業に就職したものの、半年でうつになり、退職を余儀なくされて現在は治療をしながらうつと戦っているとのことでした。

私も3人の子どもの親として、子どもに何をしてあげられるのか、何が大切なのか、考えさせられます。いろいろ書き出すと、どんどん片寄った意見になりそうですのであまり深くは述べませんが、全ての親が子どもの幸せと明るい将来を望んでいる事は共通だと思います。

子どもは国の宝です。色々な意味で、大切に育てなければいけないと思います。少子高齢化が進む中で、日本の未来を託す事ができるたくましい人間味溢れた子どもを育てるにはどうしたらよいか、個々に考える時期なのでしょう。

もっと書きたいことやおもしろいエピソードがあったのですが、また次の機会にご紹介いたします。

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2005年11月 8日 (火)

かみ合わせ(下顎)をずらさないために

前回、赤ん坊を寝かせる時に母親と同じ位置に寝かせないようにすると言う事を述べました。ただ、その時期を既に過ぎてしまった方にはいまさらですが、では、今の自分の寝ている姿を連想してみて下さい。

かなりの方が横向きで寝ているのではないでしょうか。実はこれも大きな問題を含んでいます。人間は本来上を向いて鼻で呼吸をしながら寝るのが理想です。これだけでかなり健康を維持する事ができます。これは以前記事にしました口呼吸の話とつながりますので、ご興味のある方は、そちらを覗いてみて下さい。

横を向いて寝ると枕の圧迫を受けます。上顎は頭の骨に着いているのであまり動きませんが(実は枕側の歯が押されて位置が移動して、やや内側に倒れている場合が多いです)下顎は前回述べたように、二つの関節でぶら下がっているようなものですので、簡単にずれを生じます。当然、下顎は枕に押されて反対側にじわじわとずれていきます。

横向きに寝る方は、鏡で自分顔をよく診てみて下さい。下顎が枕が来る反対側にずれているのではないでしょうか。ついでに言うと、そちら側の目の大きさが小さくなっていませんか。また眉毛が下がっていませんか。

口で呼吸する人は、寝ていると舌がゆるんでのどの方に下がってきます。その結果、気道をふさぐようになり、軽い場合はいびきを、重くなると今問題となっている睡眠時無呼吸症候群になり、突然死の原因になったりします。そのため、無意識のうちに呼吸の楽な横向きに体勢を入れ替えてしまいます。道で人が倒れていて意識が無い場合は呼吸が止まらないように昏睡体位といって横を向かせます。

また、40肩や50肩といったものも、横向きで寝る事によって腕が圧迫される事により、起きる場合が多いと聞きます。もちろんそれに色々な要因が絡んでいるのでしょうが、引き金に成りうると思います。心当たりの方は気をつけてみて下さい。

横向きになるもう一つの要因として、枕があげられます。結構高い(高さが)枕をされている方がいらっしゃいます。それに上を向いて寝ようとしても、枕に押されて頭が前屈してしまい、これも気道を狭めてしまいます。救急蘇生術を行なう場合はまず気道確保として下顎をぐっと引き上げます。丁度反対の状態になります。また、首の骨(頚椎)は前に向かって湾曲しているのですが、それに対して逆の力がかかりますので、それもあまりよい事ではありません。

枕はしないか、低めのものにしてください。今流行の低反発素材を使った枕は頭が安定して寝心地が良いそうですので、使われる場合はなるべく低めの物にしてください。

手作り安眠枕を一つ紹介いたします。まず、バスタオルを用意してください。その長いほうをくるくるまいてください。そして両端を折り曲げて輪ゴムかひもで留めてください。するとタオルのわっかができると思います。そこの真ん中に頭がはまるようにして寝てみて下さい。頭が安定し、首もサポートされますので非常に寝心地が良いです。ぜひ安眠のために試してみて下さい。

同じ様な力のかかり方としては、ほお杖があります。これもかたての場合は、ほお杖をついた反対側へ下顎をずらす力がかかります。両手でついた場合は、下顎を前か後かにずらす力が働きます。くせを持っている方は気をつけてみて下さい。

まだまだ生活習慣の中に顎をずらす要因があるのですが、それはまた次回ご紹介いたします。人間は前後的、左右的に一番バランスの取れているニュートラルな位置にあるときが、体の機能が充分に発揮されます。その様な目で鏡に映った自分の姿を見ると、今まで見えなかったものが見えてきます。

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2005年11月 5日 (土)

かみ合わせのずれを防ぐために

かみ合わせのずれが様々な病気を引き起こす事をご紹介してきました。これらは歯科医の一部には周知の事実なのですが、まだまだ一般的には知られていません。少しでもたくさんの方に知っていただき、クスリなどから離脱して健康を勝ち取っていただくためにこのブログを始めたと言っても過言ではありません。

残念ながら、お医者さんは歯科を一段低く見られる傾向があります。私もかみ合わせと様々な不定愁訴とのかかわりを何人かのお医者さんに話した事があるのですが、軽く聞き流されました。医者に治せないものを歯科医が治せるはずが無いというところでしょうか。

私のかみ合わせの師匠は、常々歯科を医科から分けたのが問題であり、現代医学は体を臓器や細胞、遺伝子と細かく分けすぎて、全体が見えなくなっているので、先々は歯科は医科と統合されるべきであり、当然その様な方向に向かうだろうとおっしゃっています。多分、東洋医学が見直されてくると思います。

さて、前置きが長くなりました。(いつもの事ですが)以前も説明いたしましたが、下の顎は両端の二つの顎関節で頭の骨にぶらさがっています。試しに頭を前に倒してください。下顎は前の方に少しずれてくると思います。同じ様に頭を後に倒せば下顎は後方に、左右に傾ければ下顎もそれに同調して少し動くのがわかると思います。

関節のまわりには、靭帯があって、それである程度、関節の状態を保っています。靭帯がゆるむと脱臼などを起こしやすくなります。顎もかみ合わせが悪かったり顎をずらすくせなどがあると、顎関節の靭帯がゆるんできます。丁度、ちょうつがいのネジが緩んだドアのようにがたつきが出て不具合が生じます。あごも同じです。

真っ先に顎がずれる要因は、赤ちゃんの時のお母さんの添い寝です。赤ちゃんをお母さんが寝せる時の状態を連想して見ましよう。お母さんと赤ちゃんの位置関係はだいたいいつも同じではないでしょうか。つまり赤ちゃんはいつもお母さんの方を見ながら寝る事により、枕や敷布団から顎に対して一方向からばかり持続的な力がかかることになります。

歯や骨などの硬組織は、強い力が瞬間的にかかると外傷となります。例えば骨折であったり歯の脱臼であったりです。ところが、弱い持続的な力は矯正力となります。歯の矯正も細いワイヤーやゴムの弱い力を持続的にかけることにより、少しづつ動いていきます。これは骨でも起ります。

赤ちゃんの骨や関節は非常にやわらかく、ちょっとした力で簡単に変形する可能性があります。とすれば、毎日寝る場所を交替する事が必要となります。その様な気配りをされている方は、少ないと思います。もちろん、赤ちゃんは寝ている間に結構動き回りますので常に一方向を向いていると言うわけではないと思いますが、やはり傾向というのは馬鹿にできません。

本来、人間は上を向いて寝るべきで、横を向いて寝ることは非生理的なのですが、そのあたりのことはまた追って書いて行きたいと思います。

まだまだ顎をずらす原因が日常習慣に潜んでいるのですが、長くなりましたのでまた次回ご紹介いたします。

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2005年11月 2日 (水)

歯も大切な臓器ですパート2

前回、タイトルと内容が少々ずれてしまいましたので、急遽この記事を書いています。

人間の体は、骨格系、神経系、内臓系、(筋肉系、脈管系、リンパ系などにも分けられるかもしれません。まだあるかもしれません)などに分けられますが、歯はその中の骨格系に入ります。

骨格系とはご存知の通り歯や骨といった体の中の硬組織で編成されており、体を支えたり、脳や内臓を保護したりする働きがあります。その中で、歯は唯一体の外に出ている部分です。(正確には歯根と呼ばれる根っこの部分は体の中に埋まっていますが)つまり、骨格系の中で割りと簡単に触れる部分です。これが重要になってきます。

他の臓器は一つないし二つくらいしかありませんので、何か不調があると皆様結構気を使われますが、歯の場合は親知らずを除くと28本ありますので、少々悪くなっても別に命にかかわるわけでもありませんし、違和感も時間が経つにつれてなじんでしまう場合が多いので、ほっておかれるケースをよく見かけます。実際は、奥歯が1本抜けるだけで咀嚼効率は70%くらいまで落ちるのですが、人間は適応力のある動物ですので、そのうちに慣れてしまいます。これが曲者です。

歯が抜けている所があると、生体はそのすき間を埋めようとします。その結果、どのようなことが起るかと言いますと、両隣の歯が倒れてきたり、かみ合わせる相手の歯が伸びてきたりします。歯並びは日々微妙に変化しています。銀歯がはずれて1週間もほおっておくと、歯が動いて入らなくなります。

歯並びが乱れれば、かみ合わせもすれてくるのは容易に理解できるところだと思います。つまり、1本歯が無くなる所から、お口に中の崩壊が始まるという事です。さしずめ、石を組み合わせてできためがね橋の石を1個取ると、全体がガラガラと崩れてしまうようなイメージでしょうか。

以前も書きましたが、人間は重力を受けて生活しています。体にずれがある方は、それを足、腰、肩、首など色々な場所で補正して2本足で立てるように補正しています。その無理が加わっているところに、こりや痛みが出るわけです。「歯を食いしばって耐える」という言葉が」ありますが、歯のかみ合わせが最後にしっかり食いしばってずれを止めています。逆の流れで行くと、かみ合わせが悪ければ、その影響が全身に及ぶのは当然でしょう。

人それぞれ、体の持つ許容量が違いますので、同じ様な状態でも重篤な症状が出る方もいれば、どうもないという方もいらっしゃいます。一般的には骨や筋肉の弱いやせた方や女性がより出やすいようです。また、同じ人でも年齢を重ねるほど許容量は小さくなりますし、生活習慣病などを併発しますとより小さくなります。40歳とか50歳で花粉症が出たという話をよく聞きますが、このあたりとの関連でしょう。

先に述べましたが、歯は唯一体の外に出ている骨格ですので、他の骨などに比べると、比較的簡単に触れます。これは諸刃の刃で、欠損や虫歯を放置したり歯科医師が安易に削ったり被せたりすると簡単にずれますし、逆に治療しようとする時は、アプローチしやすい部分です。かみ合わせのずれを直す事によって、素晴らしい結果が出ています。まさに「歯科から始まる健康と長寿」です。

ただ、気をつけなければいけないのは、最近は最初からかみ合わせがずれている方が多い(特に若い人)ということです。スタート地点が間違っていたら、それが自然と治る事はなく、歯を作るのが上手な歯科医師がそのかみ合わせのまま治療を行うと、よりそのずれを固定してしまう危険もあります。

歯科治療の中で、まず最初にかみ合わせのずれの検査があればよいのですが、今の保険治療は虫歯や歯周病などという病気があって、初めて治療が行なわれます。人間ドックなどに健康保険が効かないように、病気もないのに(私から言わせると、かみ合わせのずれは重大な病気なのですが)治療を行うことはできません。森高千里がかかって有名になりました「顎関節症」というものがありますが、これは私が言っているかみ合わせのずれからおきる色々な症状とは違います。

今の医療は予防の方にすこしづつシフトしています。ではかみ合わせのずれを起こさないためにはどうしたらよいのでしょうか。そのあたりをまた次回書きたいと思います。

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2005年11月 1日 (火)

歯も大切な臓器です

現代の医療制度の中では、歯科と医科が完全に分かれてしまいました。入学時から歯学部と医学部という振り分けがされて、基礎医学的なことは多少ダブる部分もありますが、6年間の学生生活を通してその接点は口腔外科を除くとほとんどなくなります。歯科医師は基礎医学的な事や全身を診る事にうとくなり、医師も歯科の事をほとんど知りません。私の知り合いの医者の中にも歯が悪い人がかなりいますし、定期健診などに来院する割合も、残念ながらかなり低いです。

また、医者の間でも病気が各臓器ごとに細分化されていったため(現在も進行中?)、人間をトータルで見る目がおろそかになっているという指摘もよくされます。その結果、本人は体調が悪いのに検査値では何も以上が出ないため、これといった根本的な治療がされず、症状をやわらげるための鎮痛剤や安定剤などのクスリを飲み続けている方が本当にたくさんいらしゃいます。クスリには程度の差はあれ、必ず副作用が伴います。それは、漢方薬も例外ではありません。

もちろん西洋医学の進歩が人類にもたらした恩恵は計り知れず、特に感染症や急性期の炎症などには絶大な効果をもたらし、天然痘の撲滅なども果たしました。しかし、急性期を過ぎて、慢性期にはいった病気や生活習慣病(昔の成人病」と呼ばれていたもの)などに対してはどうなのでしょうか。果たしてクスリは一生飲み続けなければいけないのでしょうか。もちろん必要なクスリを必要な期間飲む事は大切な事だと思いますが、人間も当然動物の仲間です。例えば野生の動物が怪我をしたらどうしているでしょうか。安全な場所に身を隠して傷口をなめながら、回復するのをじっと待っています。その姿、人間にも当てはまるのではないでしょうか。

先進国、特に日本は便利さにどっぷり使って大切な事を見失っているのではないでしょうか。例えば安易に乗り物を使わずよく歩く事、食事を粗食に変えて腹八分目に抑える事、夜更かしをせず、十分な睡眠をとり体を休める事、タバコを控える事、ストレスを貯めない、あるいはうまく発散する事、などなど当たり前のことを当たり前にやり続ける事が実は最も大切な事なのです。それにより、人間が本来持っている免疫力や自己回復力が上がり、病気は軽快していきます。医者が病気をなおすのではありません。医者は体が回復する環境を整えるだけで、あとは自分の治る力で治っていくのです。

ところが私も含めて便利さに慣れたものを、以前の不便な状態(他の国からすると、それでも充分便利なのでしょうが)に戻すのは、大変強い意志力が必要です。その便利さを捨てられないがため、安易にクスリに頼っている所もあるのではないでしょうか。自戒も含めてあえて書かせていただきます。

私自身、40歳を越えていますがクスリは普段は一切飲みません。家系的にはガン、心臓病、糖尿病、高血圧等が身内にいます。まだまだ平均寿命の半分ちょっとしか生きていませんので大きな事は言えませんが、この先も自分の体を通してクスリ無しでどこまでいけるか挑戦してみようと思っております。もちろん急性期の症状があるときには2,3日抗菌剤等を飲む事はあると思いますが、連用はしません。食事(これに関しては、また後日私の考えを書きます)や運動に気を付けて、やっていきたいと思っております。

前置きが長くなりました。毎日診療しておりますと、時々食事より多いのではないかと思われるくらいの量のクスリを飲んでいる方がいらっしゃいます。現行の保険医療制度、つまり出来高払い(やった事に対してのみ報酬が着く制度)の弊害かもしれません。とりあえず処方すれば報酬が入ります。あるクスリの副作用を抑えるために別のクスリを、それを抑えるためにまた別のクスリを・・・どこまで行くのでしょう。

皆様も一度じっくり考えてみて下さい。血圧なども常に変動しています。歯科の治療代に上がっただけで20~30は簡単に上がります。血圧測定の時も「今回はどうかな」と緊張するだけで上昇します。また、検査値のデーターは外国(時にアメリカ)の基準をそのまま適用してあるものもあるそうで、当然黄色人種である日本人は多少違うという方もいらっしゃいます。

タイトルと内容がずれてしまいました。歯を単独で見るのではなく、体の臓器の一部として見る必要性を書くつもりだったのですが、次回に回させていただきます。

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