口の中に電気が流れる・・・?
ちょっと刺激的なタイトルでしたが、実はこの現象は多くの方の口の中で日常的に起こっております。
もちろん何十ボルトという様な、大きな電気ではなく、ほとんど感じないようなごく微小の電気が口の中に流れています。ではその原因何なのでしょうか?
皆様は「ガルバニー電流」という言葉を聞かれたことがあるでしょうか?多分中学か高校の理科に時間に習った事があるのではないかと思います。
ネットで検索してみると、次のような説明がありました。
ガルバニー電流(Galvanic Current) |
異種金属が同一口腔内に存在するとき、唾液や歯の内部の組織液が電解質となり電位差の発生が起電力が生じ、電流が流れることがあることです。この電流が、疼痛・違和感・金属の味を生む事があります。アルミホイルを噛んだり、時々スプーンやフォークが歯に当たった時、嫌な感じや変な味がするのはこの為です。 また、先日、テレビ番組に「トリビアの泉」でも、とり上げられていましたので、ご紹介します。 |
No.419 アルミホイルを噛んでビリッとする時発生しているのは「ガルバニー電流」(番組評価 59/100へえ)
これは、異種金属間に起こる微小電流のことで、様々な場面で自然に起こっているのですが、ほとんどは微弱なために体が感知していません。また、体の中で金属が存在するのは、そのほとんどが口の中ですので、当然口腔内が最も発生頻度が多くなります。
理科の時間にイオン化傾向というものを習った事があると思いますが、その差が大きいほど発生する電流が大きくなります。口の中で言うと、以前よく使われていたアマルガムという詰め物と金が入っていると、一番依影響があるようです。それが、上下の噛む面にあると、噛んだ時に触れた瞬間「ピリッ」とします。
もちろん、個人差がありますので、不快感を感じる方もいれば、何も感じない方もいらっしゃいます。また、神経を治療してある歯は当然何も感じません。
また、電流が流れるという事は、その時微量の金属イオンが溶け出しますので、金属アレルギーの原因になったり、詰め物の劣化につながる事もあります。また、以前も書きましたが、リンパ系の働きを弱めるとも言われています。
金属はもともと微量な元素を除けば人間の体には存在しない異物ですので、理想的にはないほうがよいと考えます。しかし、今の保険制度では、保険診療内で行う限りは全く金属を使わずに全ての方を治療するのは残念ながら不可能です。
健康のために、少しお金を出してもノンメタルの治療を行う意義は大変大きいと思うのですが、皆様はいかがでしょうか?
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