牛乳は身体に悪い?
身体のために無理にでも牛乳を飲んでいる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?成長期に毎日1リットル以上飲んだと言うスポーツ選手の話もよく聞きます。
では、牛乳は本当に身体に良いのでしょうか?
現代人は牛乳を、ヨーグルト、チーズなどの乳製品に対する過剰な「信仰」があると、内視鏡の世界的権威である新谷弘実先生はおっしゃっています。
牛乳の一番の問題は、絞りたての牛乳を攪拌する過程で脂肪分が酸化するという点だそうです。これは、脂肪分を均等化させる事が目的ですが、さびた脂肪(過酸化脂質)は酸化が過剰になった脂肪ですので、体に良いはずがありません。
さらに、市販の牛乳の多くは高温殺菌されます。この過程で熱に弱い酵素はほとんど死滅してしまいます。最近では、脂肪分を均等化しない、低温殺菌の牛乳も売られていますが、牛乳に含まれているタンパク質は、摂取してもその大部分が胃の中の酸で固まってしまいますので、消化に良くないという点は変らないので、健康のためにはあまりお勧めできないという事です。
ヨーグルトについても、一般的には「乳酸菌が豊富で腸にいい」と信じられていますが、新谷先生が内視鏡で約35万人の腸を見てきた臨床経験では、ヨーグルトを常食している人にキレイな腸の人はいないそうです。そのため、先生のクリニックに来院される潰瘍性大腸炎やアレルギーに悩む患者さんには乳製品を全てカットするように指示するそうです。実際、こうした食生活を改善するだけで、症状が劇的に改善するケースがかなりあるそうです。
考えてみると、日本人の食生活の中で、牛乳や乳製品を摂るようになったのは、つい最近、もっと言うと戦後60年くらいではないでしょうか?
戦後の食糧難で、栄養不足の時ならいざ知らず、飽食の現代では栄養不足はありえませんので、多分、栄養の偏りを補正するためにあえて牛乳を飲んでいる方もいるのではないでしょうか?
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロ言ったり、下痢をする人もいます。これは、牛乳を消化する酵素を元々持ち合わせていないために起こると考えられます。つまり、ブルガリア人のように、昔からヨーグルトや乳製品を常食してきた民族の習慣を、いきなり取り入れようとしても、適応できない人がいるという事です。それは、日本人が昔から乳製品を常用していなかったから、身体もその様に出来上がってきているからです。
また、牛乳は当然ですが牛の乳ですので、母乳と比較すると成分が違います。この異種タンパクがアレルゲンとなって、アレルギーを引き起こす事も考えられます。
事実、私の子供もよく牛乳を飲んでいたのですが、娘の方が冬場になると、肌に湿疹がでて、痛みやかゆみに苦しんでいました。ところが、私も食育を勉強する中で、数年前からいくつかの乳製品を否定する文献を読んで共感し、娘に牛乳を止めさせたところ、それらの症状がキレイに治ってしまい、その後も再発していません。もちろん牛乳は一切飲んでいません。たまにヨーグルトやチーズなどを口にする程度です。
この現実を見て、私も自信を持って言えるようになりました。私自身は元々牛乳があまり好きな方ではありませんでしたので、ほとんど飲んでいなかったのですが、今は当然、全く飲みません。ですが、栄養不足に陥る事もなく、いたって元気です。
さて、皆様は私の文章を読まれてどのような感想を持たれたでしょうか?歴史の中では、ある時代に正しいと思われていた知識が、後に検証されて否定される事がしばしばあります。この先、「牛乳は身体によい」という定説がどのようになっていくか見守りたいと思います。とりあえず、今後も私は牛乳を飲みません。
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