健康とは
私は時々、講演をさせていただきます。
その時に、最初に必ず出すスライドがあります。
そこには
「健康は決して与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものである」
と書いています。
我々歯科医師(医者も)は、あくまで病気がよくなるように、その環境を整えているだけです。その結果、治癒に向かうのはその人の免疫力にかかっています。そのため、同じような治療をしても、すぐ治る人もいれば、長引く人もいます。
つまり、医者は患者さんご本人が治ろうとするのを手助けしているだけで、決して医者が治しているわけではないということです。
そう考えると、病気を治すためには、患者さん自身が自分の免疫力を高める努力をする必要があります。免疫に関する本は、阿保先生や石原先生など、多くの方が本を出されていますので、参考にされるといいと思います。
よく、「休養」「睡眠」「栄養」と言われますが、その通りだと思います。
野生動物は、けがをしたり病気をしたら、治るまでじっと身をひそめています。人間も動物の仲間ですので、根本に帰って見習うべきでしょう。まあ、社会生活を送る上では、どうしても動かなければいけない場合もあるかとは思いますが、その中でも上記の3点を常に意識してできる範囲で気をつける必要があります。
また、私自身が言うのも何なのですが、当然ドクターの診断力や技術力の違いはあると思います。つまり、どのドクターを選ぶかかは、患者さんの自己責任とも言えます。
自分の体を任せるのですから、単に、近くにあるとか、夜間や休日に空いているからというのではなく、自分に合った医院をじっくりと選んでいただきたいと思います。また、信頼できる医院が見つかったら、そこをかかりつけとして、長く通っていただきたいと思います。
ちなみに、うちの医院の待合室には、セカンドオピニオンを奨励する張り紙をしています。その中には、自分の納得いく診断や治療方針が得られなかったら、ぜひほかの医院にも行って、自分の納得できる所で治療を受けてくださいというような事を書いています。そこで多少の余分な費用が発生しても、それは決して無駄ではないはずです。
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