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2011年10月28日 (金)

keikoさんの脳出血に思う

小室哲也さんの奥さんで、globeのボーカリストであるkeikoさんが、くも膜下出血で倒れました。

幸い、命は取り留めましたが、まだ予断の許さぬ状況のようです。

旦那さんのトラブルで、大きなストレスを抱えていたことは容易に想像できます。

世間一般では、それが大きな原因だと言われています。

そのこと自体は否定しませんが、私は別の見方もしています。

それは、前歯に入っているセラミックが、かなり悪さをしているのではないかということです。

keikoさんも、芸能人の常で、前歯をすべてセラミックに変えています。

専門的な話は省きますが、keikoさんのかみ合わせや骨格だと、前歯の当たりを緩くしておかないと、非常に体調を崩しやすくなります。

ご本人にお会いしたことはありませんので、詳しく見たわけではありませんが、写真では厚めのセラミックが入っているようなので、かみ合わせもきついのではないかと想像されます。

審美歯科を標榜するところは多いですが、そこまで考えられて歯を作られているのかと言うと、???です。

芸能人やスポーツ選手の急死や体調不良がよく伝えられますが、かなりの部分が歯から来ているような気がします。

歯は骨格の一部です。歯を削るということは、骨を削るのと同じことです。

安易に行うと、見た目はきれいになっても体調を壊す原因になり、本末転倒だと思います。

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2011年10月17日 (月)

東日本大震災と誤嚥性肺炎

東日本大震災後、震災地域にて誤嚥性肺炎で亡くなられた方の数は、前年の同時期に比べて2倍~3倍に増加していると言われています。

これは、地震の発生から3か月が過ぎても水道が復旧せず、ブラッシングが十分にできていない地域があるためです。

歯ブラシや歯磨剤はあっても、水不足で飲み水が優先されてしまっていたようです。

ある老健施設では定員いっぱいの約100人が入所していたにもかかわらず、そのうち2割の方が震災直後から約2か月にわたり歯を磨けておらず、その全ての方に食物残渣が大量に存在し、歯肉が腫脹した状態だったとのことです。

では、誤嚥性肺炎とは何でしょう?

簡単に言うと、異物が肺に入ることによって起こされる肺炎のことです。

その中には、胃内容物を嘔吐に伴い肺に誤って嚥下して生じる「科学的肺炎」と、口腔内細菌を不顕性に誤嚥して生じる「細菌性肺炎」とに分けられます。

そのうち、「細菌性肺炎」は一般的に、物を飲み込む力や異物を吐き出す力が落ち、免疫力も低下する高齢者がかかりやすいと言われています。予防するには徹底して口腔内を清潔に保つこと以外ありません。

以上、熊本市歯科医師会学術委員会Q&Aより

高齢者の直接の死因になるのは、肺炎が高い割合を占めます。

その最も効果的な予防策が「口腔ケア」です。

日々、自分で行うパーソナルケアと、定期的に歯科医院で行うプロフェッショナルケアを組み合わせることによって、最も効果的なケアができます。

ぜひ、今日から実践されてください。わかりにくい所は、かかりつけの歯科医院にぜひご相談ください。

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2011年10月 8日 (土)

「噛む」という健康法

20代のころから愛読している「致知」という雑誌があります。

これは、人間学を学ぶ雑誌で、毎回示唆に富んだ記事がたくさん載っており、読むたびに心洗われ、自分の生きる姿勢が正される思いです。

11月号の中に「生涯現役」というコーナーに「橋本武」という99歳の方の記事が載っていました。

この方は県立校不合格者の受け皿だった神戸の私立灘中学・高等学校を全国有数の進学校に導いた国語教師だそうです。現在は著述家としてなお現役で活躍されており、先日は27年ぶりに灘校の教壇に立たれたそうです。

記事の内容は割愛しますが、健康の秘訣を聞かれたときに、次のように答えられています。

「一番大事なことは、咀嚼。世間では30回噛めとよく言いますが、30回なんてもののかずじゃない。口の中でドロドロになるまで噛んでいる。数えて見たけれど、通常で100回以上噛んでいますよ。硬いものならば200でも300でも。どうしても噛みきれないものは、飲み込まないで吐き出すから、胃の働きも助けてやっている。しかも、それだけ咀嚼すると脳も活性化し、認知症の予防にもなる。・・・」

素晴らしいと思いました。

また、違うページには曻地三郎さんという105歳ながら今も社会福祉法人「しいのみ学園」の理事長、園長を務める傍ら、公演活動で全国を飛び回っている方の記事も載っていて、この方の健康法の中に「一口30回噛む」というのがありました。

ちなみにこの方は、入れ歯なのですが、保険の効かない良い入れ歯を作ってからよく噛めるようになり、元気になられたということで、当時、首相だったか厚生大臣だったかは定かでありませんが、歯の大切さを直接本人に訴えられて、良い入れ歯を入れる必要性を訴えられたと聞いています。

我々歯科医師が、何度噛む大切さを訴えるよりも、実践して元気で長生きされている方の言葉の方が、何倍も説得力がありますね。

みなさん。今日からしっかり噛んで食事を楽しみましょう。

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