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2011年12月 6日 (火)

世界一受けたい授業(治療)その1

先週の「世界一受けたい授業」というタイトルの番組だったと思いますが、そこに小出教授という方が出演されて、かみ合わせの話をされていました。

この先生は、我々の仲間が以前所属していた某研修会に、一時期よく見えられていました。その研修会は、普通の歯科の研修会と違って、番組でも取り上げられていたような、歯と全身症状との関係や、姿勢、顔のゆがみなどとの関係がよく取り上げられていました。

我々の仲間内では、かみ合わせの不調和から様々な症状が発現するのは周知の事実なのですが、残念ながらそれはまだ歯科界の中でも常識にはなり得ておらず、まして一般方ば「初めて聞いた」という方も多くおられたと思います。

この治療は、どちらかというと(かなり?)東洋医学的な発想やシステムに基づいています。

東洋医学と西洋医学には、当然ですがそれぞれいい所と悪い所、言い換えれば得意な所と苦手な所があります。

独断で言わせていただければ、東洋医学は人間をトータルで見ていくのに対して、西洋医学は局所で見ていくと言ってもいいかと思います。西洋医学が非常に細かい科に分かれているのがその実情を表していると思います。時代が進むに従って、さらに細分化しようとしています。

西洋医学が最も得意とするのは、救急医療の現場や、感染症でしょう。当たり前ですが、命にかかわるような危機が体に起こっているときに、漢方薬を飲ませたり、針やお灸をしても手遅れになってしまいます。

また原因のはっきりしている感染症には抗菌剤や抗ウイルス剤が見事に効きます。ペニシリンの発見から始まった抗生物質(今は抗菌剤と言います)の歴史は、西洋医学がそれまでの伝統的な医学を席巻するのに十分なインパクトを持っていました。

しかし、衛生環境が整い、便利さに慣れてしまった欧米諸国や日本(特に日本)は生活習慣病と呼ばれる慢性疾患が多くなりました。

従来の西洋医学では、症状を対処療法で抑えるための薬を処方します。高血圧には降圧剤と言った具合です。これは、原因に対してアプローチしていませんので、当然完治することはありません。お医者さんは「一生飲んでください」と簡単に言われます。

クスリには必ず「副作用」というものが付いてきます。これは西洋医薬のみならず、漢方薬や生薬と呼ばれるものにもあります。言い換えれば「毒を持って毒を制す」とも言えるでしょう。

患者さんの飲んでいるクスリの一覧表を見てみると、ある薬の副作用を消すために、違う薬が出され、その副作用を抑えるために、また別のクスリが出され、薬だけでお腹がいっぱいになりそうな方もいらっしゃいます。

かみ合わせに関しても、全く同じことが言えます。かみ合わせ(顎ぶれ)と全身とは、みなさんが想像する以上に密接に関係しています。つまり、様々な全身の症状があるときに、西洋医学にかかれば症状を消すための対処療法がおこなわれるのがほとんどで、当然ですが、かみ合わせに問題があれば治らないということです。

西洋医学に決定的に欠けているのは「重力を意識した医療」という点です。

これは、一言では言い表せませんので、また次回にでも!

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