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2012年3月28日 (水)

個性を考えた歯科治療

「十人十色」「百人百様」などという言葉があります。

親、兄弟を見渡しても全く同じという人間は存在しません。仮に一卵性双生児であっても、遺伝子的には同じでも、育った環境など様々な要因が絡んでくると、やはり非常に似ていても、どこか違ってきます。

個性とは、その人の存在を認めることであり、同じ型にはめ込むものではありません。個性を尊重しようと言いながら、逆のことをやっている場合も多いと、自戒を込めて反省してしまいます。

歯科治療を考えてみると、当たり前ですが全く同じ口の中をしている人は存在しません。

仮に、総入れ歯の人が他の人の入れ歯を盗んではめたとしても、決して機能しません。他人の入れ歯を盗もうなどと決して思わないでください。

そういえば、話はずれますが、犬に入れ歯をかじられたと言って、再製に来られた患者さんが何名かいらっしゃいます。初めは嘘だろうと思っていたのですが、どうも真実のようです。犬にとって、臭いがいいのか、噛み心地がいいのか、私にはわかりませんが、室内で飼っている方は注意してください。

歯科治療に矯正治療というものがあります。みなさんもご存じのとおり、歯の表面にブラケットというボタンみたいなものを張り付けて、それにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていくという治療です。

最近は、歯の審美的な要求が高くなったせいか、矯正をしている人をよく見かけるようになりました。綺麗な歯は、その人の第一印象を決めるうえで非常に大きな役割を果たしています。芸能人が必ず歯を治すのを見ても、よくわかります。その意味で、矯正治療をすることは意味があると思います。

ただ、ここに大きな落とし穴が、隠されています。そのあたりをまた、書いていきたいと思います。決して矯正治療を否定しているわけではありません。顎が小さくなってきた現代人にとって、避けては通れぬ治療です。

動研の先生方はみなさん当たり前のように思っていることですが、まだ一般には知られていません。それで助かっている歯科医師も、結構いると思っています。

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