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2012年6月 8日 (金)

歯周病の話(2)

う蝕(虫歯)も歯周病も細菌が引き起こす病気です。

では、口の中を無菌化すれば、病気は進行しないのでしょうか?

正解は「YES」です。

動物実験で、帝王切開で母体から無菌的に取り出し、無菌状態の飼育箱で、無菌状態の餌を与えて育てた動物に、いくら砂糖を与えても虫歯にはなりませんでした。その後、虫歯菌を口の中に塗布すると、あっという間に虫歯が発生しました。

この実験からも、口の中の細菌を無くせば、虫歯や歯周病の発生を抑えることができます。しかし、我々の生きている環境は常に雑菌まみれです。その中で無菌状態を保つには、抗菌内を飲み続けながら、強いうがい薬などで頻繁に口の中を洗浄する必要があります。

これは、現実的に無理な話ですね。

ちなみに、人間の腸の中には120兆もの細菌がいると言われています。人間の細胞の数が60兆暗いですので、これはもう「共存している」と考えたほうがいいと思います。つまり、細菌とうまく付き合っていくということです。

先日、藤田紘一郎先生の本を読んでいて、面白い事が書いてありました。トイレのウォシュレットが普及して、肛門の粘膜がただれたりする人がかなり増えたということです。特に1日に数回も徹底的に洗うような人は適面だそうです。

人間の皮膚には常在菌というものが多数いて、それが皮膚を守っているそうで、お尻の場合も大便から来る菌とうまく共存して守られているそうで、それを洗ってしまうために皮膚のトラブルが起きるそうです。これを見て、私もウォシュレットの使い方が少々変わりました。(笑)

話がそれました。歯周病を抑制するには、あるレベル以下に細菌の数を抑えることです。そのために、歯科医院ではブラッシング指導や、歯石取りを行います。

そのレベルは、当然ながら人によって違います。たまに、ほとんど歯を磨かないのに虫歯にも歯周病にもならない(歯肉炎はありますが)人がいます。このような人は、レベルがほかに人に比べてかなり高いところにあるのでしょう。

持って生まれた体は変えようがありませんが、工夫をすれば、免疫を活性化することによってレベルを上げることができます。また、食生活もかなり大きな影響があります。

つまり、歯周病を防ぐには、従来の歯科医院で行われる治療に加えて、体の免疫を活性化する指導が必須であると考えます。免疫を活性化すれば、当然ほかの全身的な病気も良い方向に向かいます。

口は体の一部であり、全身はつながっていますので、体全体をトータルに見ていく目が必要です。そうなると、東洋医学的な考えに行き着きます。その中で重要視したいのが、我々の仲間が行っている咬合治療です。

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コメント

外国の方が日本に来て、一番驚かれるのが、
日本のトイレのサービス精神旺盛の(?)機能らしいですね。なかには流し方までわからないと困惑する方までおられるらしいです。
話が逸れるようですが、つまり日本人は清潔感というものとの”距離感”がうまく取れていないのではないか。
適当(適切?)な距離感で、歯とも付き合っていくべきだと思いました。


投稿: 絵里 | 2012年6月12日 (火) 20時53分

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