« 歯周病の話(2) | トップページ | 本当は恐ろしい親知らずの話 »

2012年6月25日 (月)

考えさせられる話

欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか

 とある記事からの転載です

ヨーロッパの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと、どの福祉関係の本にも書かれています。他の国ではどうなのかと思い、学会の招請講演で来日したイギリス、アメリカ、オーストラリアの医師をつかまえて聞くと、「自分の国でも寝たきり老人はほとんどいない」とのことでした。一方、我が国のいわゆる老人病院には、一言も話せない、胃ろう(口を介さず、胃に栄養剤を直接入れるため、腹部に空けた穴)が作られた寝たきりの老人がたくさんいます。

 不思議でした。日本の医療水準は決して低くありません。むしろ優れているといっても良いくらいです。

 「なぜ、外国には寝たきり老人はいないのか?」

 答えはスウェーデンで見つかりました。今から5年前になりますが、認知症を専門にしている家内に引き連れられて、認知症専門医のアニカ・タクマン先生にストックホルム近郊の病院や老人介護施設を見学させていただきました。予想通り、寝たきり老人は1人もいませんでした。胃ろうの患者もいませんでした。

 その理由は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからでした。逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうです。

 ですから日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作りませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内服投与のみです。したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりになる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。

欧米が良いのか、日本か

 さて、欧米が良いのか、日本が良いのかは、わかりません。しかし、全くものも言えず、関節も固まって寝返りすら打てない、そして、胃ろうを外さないように両手を拘束されている高齢の認知症患者を目の前にすると、人間の尊厳について考えざるを得ません。

 家内と私は「将来、原因がなんであれ、終末期になり、口から食べられなくなったとき、胃ろうを含む人工栄養などの延命処置は一切希望しない」を書面にして、かつ、子供達にも、その旨しっかり伝えています。(宮本顕二)

医療費は1年に一兆円ずつ増えています。(ちなみに歯科はずっと横ばいです)その殆どは老人医療や終末治療に使われています。

語弊を承知で言えば、医科は病気をどんどん作っているようにしか感じられません。例えば血圧の基準など、どんどん下げられて、今は、ある年齢になれば、国民総高血圧と言っても過言ではないような気がします。

冷静に考えれば、異常ですよね。

医療機関、製薬会社、医療行政の深い闇を感じてしまいます。

松本光正著「血圧心配性ですよ」「健診病にならないために」をぜひお読みください。

|

« 歯周病の話(2) | トップページ | 本当は恐ろしい親知らずの話 »

コメント

おはようございます。

初めまして、夕焼け院長さんのところから飛んできました。私の母は介護の仕事をしています。母から聞く話で、寝たきりで食事を取れない方、胃ろうや点滴の方は80~90才代で、一日何度もオムツ交換、体交に行かなければならない。回復するみこみのはなく死ぬに死ねない、その高齢者の家族も(50~60才台)疲れはててる様です。日本が長寿と言われてる裏には、こんな現状があるのですね。ピンピンころりが理想です。ネィティブアメリカンの言葉で、「今日は死ぬには良い日だ!」と言って去れたらと思います。

投稿: hazel | 2012年7月19日 (木) 08時01分

hazel様
いつも夕焼け院長のブログでお名前を拝見しておりました。気まぐれに更新していますので、よろしければ、たまに覗いてみてください。
お母様は介護の最前線にいらっしゃるのですね。
日本は何かにつけて「長寿世界一」を引き合いに出しますが、QOLとのバランスを考える時期に来ていますね。
医療費で国が傾いてしまいます。

投稿: みやちゃん | 2012年7月19日 (木) 08時44分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 考えさせられる話:

« 歯周病の話(2) | トップページ | 本当は恐ろしい親知らずの話 »