歯医者をやめたら・・・
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吉田勧持先生という方がいらっしゃいます。
構造医学という分野を開拓されたパイオニアで、今でも精力的に臨床や講演会をこなされており、私が所属する「動研」という勉強会も、理論背景として構造医学の考え方を多く取り入れており、私も勉強を続けております。
その吉田先生の話の中に、次のような言葉がありました。
「一昔前は、病名のつけられた疾患が2万ほどあり、その中で病名に対する治療法が確立しているものが2000、つまり1割であった、しかし、現代は病名がつけられた疾患は60万ほどあるが、治療法が確立したものは、相変わらず2000ほどである。これを見ると、医学は、はたして進歩したと言えるのか・・・・・」
聞いた話なので、実態はどうかという評価基準を私は持っていませんが、吉田先生の言葉ですので、大きく的を外れていることはないでしょう。
西洋医学は益々細分化され、分子レベルの話にまで行きました。人間の遺伝子は、ほとんど解析が終わったとも聞きます。
少し前は、遺伝子の解析が終われば、かなりの病気が治るようになるだろうという話も聞いていましたが、遺伝子の解析から、ある病気の治療法が確立したという話は、あまり聞えてきておりません。
心ある医学者は、西洋医学から東洋医学にシフトする傾向があります。(まだまだ少数ですが)
もちろん、西洋医学が必要ではないと言っているのではありません。感染症や救急医療の現場では、西洋医学的なアプローチを行わなければ、命を落とします。
しかし、慢性期に入れば、東洋医学的なアプローチが適していると、個人的には考えております。
私も日常臨床では口の中をターゲットにしておりますが、口の中も全身の一部であり、相互関係が必ずあると考え、構造医学をはじめ、全身との係りを勉強しております。
歯を治すと、様々な不定愁訴と呼ばれる症状が完治したり軽快したりするのも、全身とのつながりを考えると、当たり前と思うのですが、一般の歯科医師からすると「眉唾」とか言われたりすることもあるのは残念な所です。
どの様な方法であっても、患者さんが治ったり、苦痛が軽減すれば、良しと私は考えます。
おまじないでも、プラセボ効果で治る場合もあるでしょう(笑)
自分の得意分野に固執することなく、患者さんの立場に立って、最善の方法を探すことができる医療人でありたいと思っています。
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私が大学で学んでいる頃は、高血圧の定義は、たしか上が160以上下が95(だったかな?)以上でした。
ところが、時代とともに、数値が下げられて、今は上が135以上、下が85以上は高血圧だそうです。
少し年齢が上がれば、多少の動脈硬化は起こると思いますので、この基準だとほとんどの人が当てはまるでしょう。
血圧が高いと医者はすぐに心筋梗塞とか脳出血などを連想させて、薬で下げようとします。
事実、最近はテレビコマーシャルをさかんに取り入れて、知識の刷り込みが図られていると感じるのは私だけでしょうか?
高血圧は生活習慣病ですので、一旦薬を飲みだしたら、「一生飲め」という話になります。
これは、昔に比べると薬価差益が減少したとはいえ、ほとんど手を下すことなく、定期的に検査代と薬代が入るシステムですので、やりがいは別として、医者や製薬会社にとって収入面だけ見れば素晴らしいシステムでしょう。
ちなみに、高血圧の基準を10下げたら、高血圧患者が数十万増えると言われています。その人たちが、みんな一生薬を飲むことになったら・・・
笑いが止まらないのは一体誰でしょうか?
私が勘ぐりすぎるのでしょうか???
大学をはじめ、研究機関の研究費はほとんどが関連する製薬会社から出ているそうです。
ちなみに、降圧剤を飲んでも脳梗塞は起こります。場合によっては飲んだ方が確率が上がる場合もあります。
また、血圧を下げると元気がなくなり、無気力に陥ってしまうこともあります。最近言われだした老人性の鬱なども、きっと関係があると思っています。
本来は、運動や食生活の改善などで対処するべきものでしょうが、そこを安易に薬に頼ってしまう患者側にも悪い所はあると思います。
日本は世界一の長寿を獲得しました。しかし、健康で長寿という観点からみると、かなりランクは下がるようです。ちなみに諸外国には「寝たきり」という人はほとんどいないそうです。
これは宗教観にもかかわってくるのかもしれませんが、人間的な最低限の生活ができなくなった時、無益な延命を望まない結果なのでしょう。
終末医療には、一人当たり1か月で数百万から場合によっては一千万単位のお金がかかるそうです。
また、一回延命装置のスイッチを入れれば、だれも止められないそうです。止めればその人は殺人罪に問われるからです。
話がそれましたが、神様は人間を薬を飲み続けなければ生きられないようには作られていないと思います。
医者や製薬会社のいうことを鵜呑みにせず、自分の頭でしっかりと考える必要のある時代になったと感じます。
健康は自ら努力して勝ち取るものです!
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久しぶりの更新です。
夕焼け院長を見習わなければいけません。内容も素晴らしいし。
先日、患者さんから冗談半分に「歯が無くなったら、障害者に認定されないんですかね」と言われました。
その時は、笑いながら「残念ながら・・・」と答えたのですが、その言葉が妙に頭に引っかかっています。
歯が欠損して人工的に入れるものを「義歯」と呼びます。では、この「義」がつくものを思い浮かべてみると、「義手」「義足」「義眼」などがすぐに思い浮かびます。
どれも、多分障害者手帳を支給されて、何らかの国家の補助を受けられていると思います。
なぜ、歯は除外されたのでしょうか・・・?
野生の動物は、歯の寿命はその個体の寿命と同等であり、歯の存在は命と直結しています。
人間の歯は成人で普通28本~32本(親知らずも入れて)ありますので、2,3本なくなったって・・・と思われがちですが、とんでもない。
ここが全身不調に陥る入口です。
歯がきちんとそろっている人の医療費(医科も含む)は、そうでない人よりもかなり安く済んでいるという統計が、たくさん出ています。言葉を変えるならば、それだけ健康な人が多いとも言えるでしょう。
歯学部も、医学部から切り離されて久しくなります。
何か、釈然としないものを感じてしまいます。
ちなみに、外国では医学部を出た後に、歯科の勉強をして歯科医師になるところもあります。口も体の一部ですので、当然かもしれません。
あごろべー先生を中心として、歯をきちんと整えると全身の様々な症状が改善したり完治したりすることが立証されようとしています。
歯科の道を選んだものとして、わくわくしております。
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