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2012年9月24日 (月)

医療は進歩したのか?

吉田勧持先生という方がいらっしゃいます。

構造医学という分野を開拓されたパイオニアで、今でも精力的に臨床や講演会をこなされており、私が所属する「動研」という勉強会も、理論背景として構造医学の考え方を多く取り入れており、私も勉強を続けております。

その吉田先生の話の中に、次のような言葉がありました。

「一昔前は、病名のつけられた疾患が2万ほどあり、その中で病名に対する治療法が確立しているものが2000、つまり1割であった、しかし、現代は病名がつけられた疾患は60万ほどあるが、治療法が確立したものは、相変わらず2000ほどである。これを見ると、医学は、はたして進歩したと言えるのか・・・・・」

聞いた話なので、実態はどうかという評価基準を私は持っていませんが、吉田先生の言葉ですので、大きく的を外れていることはないでしょう。

西洋医学は益々細分化され、分子レベルの話にまで行きました。人間の遺伝子は、ほとんど解析が終わったとも聞きます。

少し前は、遺伝子の解析が終われば、かなりの病気が治るようになるだろうという話も聞いていましたが、遺伝子の解析から、ある病気の治療法が確立したという話は、あまり聞えてきておりません。

心ある医学者は、西洋医学から東洋医学にシフトする傾向があります。(まだまだ少数ですが)

もちろん、西洋医学が必要ではないと言っているのではありません。感染症や救急医療の現場では、西洋医学的なアプローチを行わなければ、命を落とします。

しかし、慢性期に入れば、東洋医学的なアプローチが適していると、個人的には考えております。

私も日常臨床では口の中をターゲットにしておりますが、口の中も全身の一部であり、相互関係が必ずあると考え、構造医学をはじめ、全身との係りを勉強しております。

歯を治すと、様々な不定愁訴と呼ばれる症状が完治したり軽快したりするのも、全身とのつながりを考えると、当たり前と思うのですが、一般の歯科医師からすると「眉唾」とか言われたりすることもあるのは残念な所です。

どの様な方法であっても、患者さんが治ったり、苦痛が軽減すれば、良しと私は考えます。

おまじないでも、プラセボ効果で治る場合もあるでしょう(笑)

自分の得意分野に固執することなく、患者さんの立場に立って、最善の方法を探すことができる医療人でありたいと思っています。

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