2007年3月15日 (木)

歯の構成と食べ物の関係

新谷弘実先生という方がいらしゃいます。現在、アメリカのアルバートアインシュタイン医科大学外科教授で内視鏡のパイオニアとして世界的に有名な先生です。たまにテレビ等にも出演されますし、「病気にならない生き方」と言う著書がベストセラーになっています。日米で今までに約35万人の胃腸を内視鏡で見てきた経験から、「腸相」という事をおっしゃられています。その中から、独自の健康法を提案されていらっしゃいます。

私も食の勉強を続けている中で、かなり共感できる部分があります。そのあたりに関しては、また機会を見てご紹介します。

今回は歯に関してです。

新谷先生いわく、人間の歯は親知らずを含めると上下合わせて32本あります。その構成を見ると、門歯(前歯)8本、犬歯4本、臼歯20本という構成です。

新谷先生は、犬歯は肉を噛みちぎるための歯であり、その他は食物を食べるために必要な歯であると位置付けられています。それを元に考えると、肉食対植物食の割合は1対7となりますので、その様な構成の食事を心がける事が、自然の摂理にかなっていると言う事です。

歯科医師の立場とすると門歯(前歯)を肉食用ととるか植物食用ととるかは見解の分かれるところだと思いますが、仮に肉食用ととったとしても、臼歯の方が多くなりますので、人間は植物食を中心とする生き物なのでしょう。

特に日本人は元々農耕民族ですので、欧米人の狩猟民族に比べると腸の長さが長いと言われています。しかし、食の欧米化に伴い特に若い世代は腸の様子も変ってきていると考えられます。歯科でも、親知らずがきれいに生える方がほとんどいなくなりました。9割以上は抜歯適応になっています。これも、植物食をよく噛まなくなった弊害かもしれません。

食は命の源です。そこをおろそかにすると、体や心に様々な弊害が現れると言う事は誰でも容易に想像がつく所でしょう。その気になれば、誰でも今日から改善できる事ですので、後は個々のやる気次第です。ぜひ、今日から取り組んで行きましょう。

食事の内容等につきましては、また折に触れてご紹介いたします。

世は健康ブームです。様々な健康法が提唱されていますが、私が考えるのは、何か特殊で高価なものを使用したりするものは、例え一時的に効果があったとしても、決して長続きしません。身近に手に入るもので、やる気と根気さえあれば誰でも行えるようなものが、真の健康法ではないかと個人的には考えますし、その様なものをご紹介していきたいと考えております。

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2006年10月 6日 (金)

「食育」について

最近「食育」という言葉をよく聞くようになりました。私も何度か取り上げていますが、今の日本の「食」は便利になったものの、世界的に見ても非常に特殊(悪い意味で)な状況になっております。語弊を恐れずに言えば、まともな食が取れないという事です。

その上、食生活が乱れていますので、二重、三重の弊害が危惧されます。最近の凶悪事件や、子供がキレたり、集団行動ができないのも食に要因の一つがあると言われています。

昨年の7月に食育基本法が指定されました。その理念は

①国民の心身の健康の増進と豊かな人間形成

②食に関する感謝の念と理念

③食育推進運動の展開

④子供の食育における保護者、教育関係者等の役割

⑤食に関する体験活動と食育推進活動の実践

⑥伝統的な食文化の育成と食料需給率の向上への貢献

⑦食品の安全性の確保

などがあります。小泉元首相は「食生活、運動、休養が健康の三原則」とし、国民運動として推進したいと述べていました。

服部学園の服部幸應氏が編集長を努める「笑う食卓」という雑誌があり、そのコンセプトは「選食力、食事作法、地球の食」の三つのキーワードを柱に、食育を推進しようというものです。ご興味のある方はぜひ読んでみて下さい。

食育こそ我々歯科医師の出番です。しかし、大学教育の中で、栄養学は多少講義があるものの、食に関しては習っていないのが実情です。(私が卒業したのは20年近く前ですので、ひょっとしたら現在はカリキュラムの中にはいているかもしれません)

私も卒業して、この分野に興味を持って独学で本などを読みあさって自分なりの理論を確立してきました。(まだまだ途上ですが)

食べ物は必ず口に入って、咀嚼されて体内に入っていきます。噛むことの大切さ、咀嚼とは何か、自分の健康な歯を残す素晴らしさ、それらに加えて食そのものの大切さを語る事ができれば、皆様の健康増進にもっともっと寄与できると確信します。

日本の食材は正直かなり厳しい状況です。見かけは良くても栄養価の低い野菜、農薬や食品添加物の問題、砂糖や脂肪分のとり過ぎなど、課題はたくさんあります。しかし、日本で暮らす以上それらを食べる以外選択肢がありませんので、ではどううまく摂っていくかなどもこれからご提案できればと思います。

食は命の源です。

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2006年5月 1日 (月)

食と犯罪

相変わらず青少年による犯罪が続いております。前回は犯罪と歯科との関わりについて私見を述べました。今回もそれに引き続き、犯罪と食とのかかわりについて考えてみたいと思います。

犯罪と食との関係は色々な場面で取り上げられていますので、皆様も目にされた事があるかと思います。荒れている子ども達の食事の状況を調べてみると、かなり偏食があったり不規則であったり、ファーストフードやジャンクフードと呼ばれるものを日常的に食べている傾向があります。

以前も書きましたが、食品添加物の問題は無視できない状況です。先日、ある高校の文化祭にお邪魔した時、この問題に関するレポートが出してありました。その中で一つ実験してあったのが、コンビニで売ってあるおにぎりと、自宅で作ったおにぎりを10日ほどそのまま放置すると、自宅で作ったおにぎりは当然のようにカビだらけになったのに対して、コンビニの方はほとんど変化がありませんでした。この結果を皆様はどう受け止められるでしょうか。

今のコンビには賞味期限がくると廃棄されますので、厳密に管理されていて一見良さそうに見えるのですが、実態は前述した様な感じです。私の子供はそれ以来、コンビニの弁当を食べようとしません。

今の若い男性の精子の数が一昔前に比べて約3分の1に減少しているそうです。色々な原因が考えられる中で、食、特に食品添加物の問題はかなり重要な影響を及ぼしているのではないでしょうか。当然女性の体にも何らかの影響が出ている事は容易に想像できます。

食品添加物やパッケージに使用されているラップやトレーなどから微量に出てくる物質の中で、人体に対して環境ホルモンとして作用するものがあることがわかっています。脳の指令を体全体に伝達するのは神経とホルモンの仕事です。ホルモンは、ほんの微量で作用しますので、仮に食物の中に微量でも含まれていると、それは意外と無視できない量なのかもしれません。

もし食品添加物でホルモン系が狂わされるとなると、それが精神の部分に作用して、それが場合によっては犯罪につながる事も、納得できるのではないでしょうか。

ただ、今の世の中で全く食品添加物を摂らない食事を続ける事は不可能です。野菜やお肉などを製造栽培する過程で既に色々な化学薬品やクスリを使用されていますので、それを取り除く事は不可能です。ならば、せめて調理加工する段階でのさらなる使用はなるべく避けたいものです。

家庭で調理される場合はさほど使用することはないと思いますので、問題はスーパーやコンビになどで加工された食品を買ってくる場合です。ぜひ、買う前にその食品の成分表示を見るクセをつけて下さい。食品添加物の種類は非常に多く、その毒性も様々です。以前も一度書きましたが、また機会をみてこれに関しては書きたいと思います。そのような目であらためて売ってある食品を眺めてみると、いかに食品添加物が我々の食の隅々まで浸透しているかがわかります。

食品添加物を摂取しないというのは今の時代、不可能ですので、いかに体に入る量を減らすか、また、体に入ったものを効率的に排出するかです。これらについても私見ではありますが、また機会をみて書きたいと思います。

もう一つ、食の西洋化に伴う肉食、動物性タンパク摂取の問題を取り上げたいのですが、これもまた次回のテーマとさせていただきます。肉食動物と草食動物の違いを人間に当てはめて考えるとわかりやすいと思います。

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2006年2月20日 (月)

院長日記パート11(釜山・中篇)

釜山で宿泊したのは「パラダイス・ビーチ・ホテル」という所で、海雲台という釜山のリゾートビーチに面したホテルでした。なぜここに宿泊したかと言いますと、このホテルに公営のカジノがあるからです。プサンでは唯一のカジノで(もうすぐロッテホテルにできるそうですが)、ソウルに比べると規模はかなり小さいそうですが、それなりの雰囲気はさすがにありました。

私自身はパチンコ、マージャンも含めて賭け事を全くやらないので(負けると後悔する性格なので君子危うきに近寄らずです。ちょっと例えが違うかも?)もう一つ乗り気ではなかったのですが、上司の先生方に好きな方が多いようで、今回のツアーが企画されました。

ホテルに着くと、夕食までの時間はフリーでしたので、好きな先生方は早速ヒト勝負しに行かれました。私は部屋でじっとしていられない性分で、朝から日課のウオーキングもしていませんでしたので、散歩に出かけました。

ホテルの目の前がすぐビーチで、遊歩道やベンチ、公園等が整備されており、散歩するには絶好の場所でした。後から聞いたのですが、日曜日が満月にあたり、韓国ではお祝いをする日にあたるそうで、そのせいか冬にも関わらず、たくさんの人でにぎわっていました。ステージや日本のどんどやのようなやぐらが組んであり、やはり当日に燃やすそうです。ビーチは白い砂浜が広がっており、なかなか風光明媚な所でした。1時間ほど1人で気持ちよく散歩できました。

夜はお決まりの焼肉を食べに行きました。日本の感覚で、肉のほかに野菜を別に頼もうとすると、野菜はついており、なおかつキムチなどと伴に食べ放題だそうです。たれは少々甘めのような感じがしました。私はどちらかというと、韓国味噌をぬって、野菜に巻いて食べる方が美味しく感じました。ビール、韓国の焼酎をそこそこ飲んで、払いが1人1万円近くになりちょっと驚きでした。日本より高い!いくら円が弱くなったといっても、高いでしょう。ガイドさんに連れて行ってもらいましたので、日本人値段という所でしょうか。ホテルの横のお店だったので、しまったという感じでした。

食後、ホテルのまん前に免税店がありますので、そこを覗きました。ブランド物に全くうといので、多分安いのでしょうが、それがどれくらい得なのかも解らず、お店の中を遠巻きに覗くだけで、中に入って手にとって見る勇気はなかなか湧かず、結局さしたる買い物もできませんでした。今はネットなどで見ると、国内でもかなり安く買えますので、買い物目的の方は、相場を調べて行った方が良いでしょう。もちろん、ネットの場合は実物を手に取るまでは品質が解りませんので、そのあたりのトラブルは免税店では無いでしょうし、トラブルが出てもアフターはしっかりしていますので、どちらを選ぶかは好みでしょう。

食後はほとんどの方がカジノで頑張られていました。スロットマシーン、ルーレット、ブラックジャックがメインで、その他は私は解りませんでした。台ごとに賭ける最低金額が決まっており、レートの高い台の方はやはり目つきが真剣でした。今回はほとんどが日本人だったようです。私は、ばくち音痴ですので、スロットを少し触ったくらいで、後は早々に退散して部屋のNHK衛星放送でオリンピックを見てました。カジノは24時間のため、つわものの先生は朝5時までやって2時間程仮眠をとり、出発の12時までさらに頑張られていました。脱帽です。

よく日本人は欧米人の目から見ると無表情といわれますが、韓国や中国の方は、それに輪をかけて無表情のような気がします。みんながヨン様のように微笑んでいると思ったら大間違いです。日本人のようにとりあえず、にこっとする愛想笑もほとんどありませんし、口調も怒鳴っているように聞こえますので、日本人の感覚からすると、何か機嫌が悪いのかなと思ってしまいます。ガイドの方が、いくつか韓国語を教えてくれましたが、怒った様に早口でしゃべるとうまく聞こえるというのが印象に残っています。

また、韓国は日本よりもはるかに男尊女卑(日本ではもう死語かもしれません)が強く、特に長男が家を取り仕切るそうで、平均すると毎月のように行事があり、それを長男が取り仕切らなければならず、長男の嫁にはなりたくないというのが女性の本音だそうです。いずこも同じだと感じました。

タイトルに最初は「後編」と書いたのですが、終わらなかったので、又次回、後編でまとめたいと思います。長くなって申し訳ありません。

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2006年2月17日 (金)

健康になる食事パートⅣ(常備食という助っ人)

さて、また食の話の続きです。

最近の主婦が食事を作るのが手抜き、あるいは苦手という話を時々耳にします。では、昔の主婦が三度の食事をきちんと作っていたかというと、決してそうではありません。「主婦が家で料理をしなくなったから食が乱れた」というイメージを抱いている人が多いでしょうが、そんな余裕は昔もありませんでした。確かに昔は外食が少なかったので、今よりは主婦がまめに食事の「支度」をしていたかもしれませんが、いちいち大根を煮たりあえ物を作ったりしていたわけではありません。

今の主婦は共働きで忙しいですが、昔の主婦は家事で大忙しでした。掃除機、洗濯機、冷蔵庫、電子レンジ、などなど今では当たり前の便利な器械が無かった時代の家事は、かなりの時間や労力がかかる仕事でした。炊事にしても、炊飯器など無いので、いちいち薪を割ってご飯を炊いていました。しかも昔は今と違い子供の数も多かったので、その世話にも追われてゆっくり時間を掛けて料理を作っている暇などありませんでした。

それでも昔の日本人が家庭でまともな食事をとれたのはなぜか。それは、漬物、海苔、佃煮、梅干などの常備食をうまく利用していたからです。いちいち料理をしなくても、常備食を作りおきしておけば、手早く食事の支度ができる。ご飯を炊いて、みそ汁さえ作れば、あとは常備食を並べるだけで済んでいたわけです。

朝食に関してはこれで充分。夕食も、これに焼き魚を加えれば問題ありません。これこそ、長い歴史の中で育まれてきた賢い知恵だと言えるでしょう。

仕事が忙しくて料理のできない現代人も、この智恵に学ぶべきです。タンパク質も野菜も、常備食でまかなえないものはありません。「バランスのいい食事」とか「1日30品目」とかいう得体の知れないものよりも、こちらの方が寄り現実的で具体的です。

例えば、良質のタンパク質をとりたかったら、肉や卵、牛乳より、煮豆を食べた方がよほど体にいいでしょう。煮豆は買ってくればよく、江戸時代から煮豆やさんはありましたので、昔の人だって、いちいち自分で煮てはいなかったのです。それに、豆腐や納豆、小魚の佃煮などもあります。これらを買い置きしておいて、飽きの来ないようにうまく食卓に並べてゆけばいいのです。

野菜は味噌汁に入れられるし、それより何より一番楽なのは、漬物です。野菜炒めやドレッシング、マヨネーズまみれのサラダと違って、漬物には油が入っていません。しかも切って並べるだけですから、用意するのが簡単。「この世で最高の野菜料理はなにか」と問われたら、幕内さんは迷わず「漬物」と答えるそうです。

時間がある時には野菜のあえ物、煮物、おひたしなどを作るようにして、普段の忙しい時は漬物で充分です。ちなみに私は大分の「きっちょむ漬」が大の好物で、大分に行ったときには必ずまとめ買いしてきます。それでも家族全員(特に私と長男)がばくばく食べるので、あっという間に無くなってしまいます。

常備食は、スーパーに行けばたくさんの種類が置いておりますので、手軽に手に入ります。ただ、あまりまともではない物が売られているのも事実なので、慎重に選ばなければなりません。

まず絶対に避けたほうがいいのは、成分表示に「ソルビン酸」や「着色料」と書かれているもの。今の食品には様々な食品添加物が使われていますが、「ソルビン酸」や「着色料」はきわめて毒性が高い可能性があります。これらは「薬漬け」の食べ物だと思ってください。

それ以外では、「アミノ酸」が入っているものも可能であれば避けたいものです。パックに入っているものではなく、むき出しのまま売られているものの方が、余分な添加物が入ってなく安全でしょう。

日本人には長い間かかって培われた日本食の文化があります。戦後、欧米が全て正しいような風潮に押されて食文化も急激に欧米化してきました。その結果、日本人の体質が変わり、癌やアレルギー疾患などの、以前は非常に少なかった病気が蔓延しています。今こそ日本食を見直す時期でしょう。食は生命の根源です。その時、常備食をうまく利用して、手抜きではなく、賢い食卓作りを目指しましょう。これは主婦だけでなく、独身や単身赴任の男性も手軽に実行できる事です。大事なのは今日から始める事です。

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2005年10月24日 (月)

院長日記8

ここのところ日中はまだ暑さを感じるものの、朝夕はさすがに長袖を羽織らないと寒く感じます。暦の上ではとっくに秋でしたが、現実がやっと追いついてきたようです。朝のニュースなどでも季節が数週間ずれてきていると指摘していました。確かにその様な実感がありますね。この先どうなるのでしょうか。

地球はその誕生以来、大きなサイクルで寒冷化したり温暖化したりしています。氷河期などという言葉を昔習いました。ただ、現代は、昔はなかった石油や石炭といった化石燃料の大量消費による二酸化炭素などの放出と熱の蓄積が日々行なわれています。私たちが生きている時代はなんとか持ちこたえられたとしても、後に続く子孫の代になるとどうなのでしょうか。心配になります。

昨日は穏やかな秋晴れに恵まれて、気持ちのよい1日でした。私は家族の冷たい視線を振り切って(正確には家族の視線をあびないように朝5時起きで、そっと家を出て)趣味の一つである魚釣りに出かけました。自分の楽しみの時は、目覚ましが鳴る前に目が覚めるのが不思議です。今のシーズンは何と言っても魚の王様と言われる「鯛つり」です。夜が明けると同時に漁船に乗り込んで、一路天草の海へ繰り出しました。

釣り情報誌を見ると、どれも良形の鯛が釣れており、数も出ていると書いてあるので、時間は充分あるとわかってはいるのですが、早く釣り場に着かないかなと心はあせります。後でゆっくりやればいいものを、揺れる船の中で仕掛けを作って、おかげで指を2、3箇所釣り針で刺しました。ポイントに着くと、シーズン真っ盛りのせいか、どこからこれだけ集まったのだろうと思うくらい、すごい数の船(漁船、遊魚船、個人、その他)でした。それぞれの船には複数の人がのっていますので、海の中にはどれくらいの釣り糸が下がっているのでしょうか。海の中から眺める事ができたらさぞかし面白い眺めでしょう。

さてさて釣果はといいますと、予想通りさっぱりでした。あたりがほとんどなく、最初は餌が足りないかなと思っていたのですが、充分余りました。(ちなみに生きているエビです)多分、釣れた魚を魚屋さんで買ったほうが、エサ代、仕掛け代、その他かかった費用を考えると安かったかもしれません。もちろん、絶好の天気の中、広い海の上で心の洗濯ができましたので、それはお金には代え難い物ですが。

何とか塩焼きにできるくらいの大きさの鯛を1枚釣って、納竿となりました。(もちろん他の魚も夕食に足るくらいはつれましたよ。名誉回復のために一言)丘に上がると、横の船の方が何と78センチのものを筆頭に、クーラーに入りきれないような鯛を数匹釣られていました。思わず釣れた場所を聞くと、なんと私が行った所と同じ所。エサも同じエビ。大ショックでした。「あんなに大きくなると、大味になって美味しくないだろう」とか、「運が良かったのだろう」とか、心の中で負け惜しみを言いながら、次は必ずリベンジをと心に誓い、足どりも重く帰路につきました。でも楽しかったです。

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