院長日記8
ここのところ日中はまだ暑さを感じるものの、朝夕はさすがに長袖を羽織らないと寒く感じます。暦の上ではとっくに秋でしたが、現実がやっと追いついてきたようです。朝のニュースなどでも季節が数週間ずれてきていると指摘していました。確かにその様な実感がありますね。この先どうなるのでしょうか。
地球はその誕生以来、大きなサイクルで寒冷化したり温暖化したりしています。氷河期などという言葉を昔習いました。ただ、現代は、昔はなかった石油や石炭といった化石燃料の大量消費による二酸化炭素などの放出と熱の蓄積が日々行なわれています。私たちが生きている時代はなんとか持ちこたえられたとしても、後に続く子孫の代になるとどうなのでしょうか。心配になります。
昨日は穏やかな秋晴れに恵まれて、気持ちのよい1日でした。私は家族の冷たい視線を振り切って(正確には家族の視線をあびないように朝5時起きで、そっと家を出て)趣味の一つである魚釣りに出かけました。自分の楽しみの時は、目覚ましが鳴る前に目が覚めるのが不思議です。今のシーズンは何と言っても魚の王様と言われる「鯛つり」です。夜が明けると同時に漁船に乗り込んで、一路天草の海へ繰り出しました。
釣り情報誌を見ると、どれも良形の鯛が釣れており、数も出ていると書いてあるので、時間は充分あるとわかってはいるのですが、早く釣り場に着かないかなと心はあせります。後でゆっくりやればいいものを、揺れる船の中で仕掛けを作って、おかげで指を2、3箇所釣り針で刺しました。ポイントに着くと、シーズン真っ盛りのせいか、どこからこれだけ集まったのだろうと思うくらい、すごい数の船(漁船、遊魚船、個人、その他)でした。それぞれの船には複数の人がのっていますので、海の中にはどれくらいの釣り糸が下がっているのでしょうか。海の中から眺める事ができたらさぞかし面白い眺めでしょう。
さてさて釣果はといいますと、予想通りさっぱりでした。あたりがほとんどなく、最初は餌が足りないかなと思っていたのですが、充分余りました。(ちなみに生きているエビです)多分、釣れた魚を魚屋さんで買ったほうが、エサ代、仕掛け代、その他かかった費用を考えると安かったかもしれません。もちろん、絶好の天気の中、広い海の上で心の洗濯ができましたので、それはお金には代え難い物ですが。
何とか塩焼きにできるくらいの大きさの鯛を1枚釣って、納竿となりました。(もちろん他の魚も夕食に足るくらいはつれましたよ。名誉回復のために一言)丘に上がると、横の船の方が何と78センチのものを筆頭に、クーラーに入りきれないような鯛を数匹釣られていました。思わず釣れた場所を聞くと、なんと私が行った所と同じ所。エサも同じエビ。大ショックでした。「あんなに大きくなると、大味になって美味しくないだろう」とか、「運が良かったのだろう」とか、心の中で負け惜しみを言いながら、次は必ずリベンジをと心に誓い、足どりも重く帰路につきました。でも楽しかったです。
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