2008年3月18日 (火)

ドーピングをせずに運動能力向上 その1

*熊本センターは既に閉鎖されております。また、私も既に日本咬合学会を退会しております。そのため、丸山咬合療法は行っておりません。ご注意ください。平成25年4月

かみ合わせのずれが、様々な体調不良につながる事は、このブログを通じて何度も申し上げて来ました。本日は視点を変えて、かみ合わせを正しくすると、運動能力が向上する事について書きます。

いま、スポーツ界、特にアメリカを中心とするスポーツ界では、ステロイドなどの筋肉増強剤を主流とするドーピングが非常に大きな問題となっております。オリンピックも含めて、プロスポーツで非常に大きなお金が動いており、活躍すれば考えられないような巨額のお金を受け取る事ができるという現代事情がそうさせているのでしょう。

ただ、その様な選手達のその後を追ってみると、早死にしたり、体を壊して健康な生活を送る事がとてもできないような状況に追い込まれている人が、非常にたくさんいるようです。自分で選んだ道とは言え、やはり気の毒な気がします。

さて、私が取り組んでいる、大阪大学名誉教授の丸山剛郎先生が考案し、実践されている丸山咬合療法を行うと、タイトルにもあるように、ドーピングなどせずに、運動能力を向上させる事ができます。

下顎が体のバランスをとるのに大きな役割を果たしている事はいぜん書きました。下顎がずれると、それを補正するように首、かた、腰、膝と全身がずれてきます。ずれがあると、体を支えている筋肉は常に緊張を強いられます。つまり、言い方を変えれば疲労していく訳です。ですから、いざ運動時に力を発揮しようとしても、既に疲れている筋肉からは、100%の力を引き出すことができなくなります。

頭の重さはボーリングの玉1個分くらいあります。例えば人間の体に例えてみますと、160センチくらいの棒の先にボーリングの玉が固定してある所を想像してみて下さい。玉が棒の真上に乗っていると、最小限度の力で支えて立てておくことができます。もしこれが、前後左右どちらかに傾いているとどうでしょうか。その状態を保持するためには、かなりの持続的な力が必要になります。

下顎のずれを修正すると、体のバランスが瞬時に整います。これは、文章で読んでもなかなかピント来ないと思いますので、ぜひ1度体験していただきたいと思いますが、ほとんどの方がその変化にビックリされます。今までちょっと押されるとフラフラしていた体に、あたかも心棒が通った様に安定感が出て、少々押されても動かなくなります。

例えばこれを柔道に置き換えてみましょう。柔道は体のバランスを崩して相手を倒すスポーツです。多分、達人と呼ばれる人は、瞬時に相手の体のゆがみを読み取って、どちらに力を加えれば相手のバランスを崩す事ができるかを経験的に読み取る事ができるのでしょう。弱い方向に力を加えれば、簡単に相手を崩す事ができます。体のバランスが整えば、簡単にはバランスを崩せなくなります。また、力も出るようになります。これは後述します。

スキーのジャンプ競技の元オリンピック選手である原田選手が、自分は真っすぐ飛んでいるつもりなのに、どうしても毎回同じ方向に曲がってしまうと何かの手記に書いていたのを読んだ事があります。原田選手の顔を正面から見ると、下顎が曲がっています。(普通の方には良くわからないと思いますが、我々が専門的に見ると曲がっています)もし、丸山先生に治していただいたら、もっと活躍できたかもしれません。

その他のスポーツでも、体のバランスが大切である事は言うまでも無い事でしょう。両足で立っているにもかかわらず、目をつぶるとふらつく、あるいは立っていられない人がいます。これも極度に体のバランスが崩れている証拠です。人間が目でもある程度バランスをとっていますので、それがカットされた瞬間、元々ある体のゆがみがさらにクローズアップされてしまいます。

例えばゴルフのパッとをする時に、頭や体がふらついたらどうでしょう。良いパットはできないのではないでしょうか?実際にプゴルファーでよく名前の出る某選手もこの治療を行っています。また、K-1の有名選手も数名この治療を行っています。

今までは体のバランスについて書きましたが、もう一つ、薬や筋トレを行わなくても筋力をアップする事ができるのですが、それについては又次回書きます。

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2005年11月29日 (火)

かみ合わせをずらさない生活習慣Ⅱ

他の方のブログを拝見すると、毎日こまめに更新されており感心してしまいます。私の場合、時間的なこともありますが、内容が専門的になりやすいため、わかりやすく説明しようとすると解説が多くなり、また、細切れに書くと内容が伝わりにくくなる事もありますので現在は週2回の更新を基本に書いております。遅いと思われる方はどうかご容赦下さい。

さて、前回にひき続き、かみ合わせをずらさないために気をつける事です。前回は、日常生活の中でちょっと気をつけるだけで変わるというお話をいたしました。今回は、もっと積極的にズレを整えるためにはどうしたらよいかというお話です。

それはずばり「歩行」です。そう、歩く事です。以前も書きましたが、人類が人類たるゆえんは2足歩行を行なうようになった事であると言っても言い過ぎではありません。チンパンジーやゴリラと人間の遺伝子を解析すると、ほとんど違わないそうです(99パーセント近くが同じ)。ではその違いはどこから来るかというと、2足歩行による大脳の急激な発達によりもたらされたと言えます。チンパンジーの知能は人間の3歳児程度といわれます。そこからの違いが2足歩行によってもたらされます。

猿回しで芸を教え込む時に、まず覚えさせるのが2足歩行だそうです。これを身に付けると従順になり、芸を覚える速さが急速に上がるそうです。また、長く猿回しをやっている猿の骨格を調べてみると、人間とそっくりに変化しているそうです。つまり、人間だけでなく、遺伝子に関係なく2足歩行により重力が脳を刺激し、脳の発達を促す事を示しています。

人間の体は、歩く事によりある程度自動的に修復されるようにできているようです。もちろんかみ合わせもある程度整えられてきます。交通機関の発達により、人間は便利さを手に入れた反面、歩く事をしなくなりました。特に都会の方よりも地方に住んでいる方のほうが車社会にどっぷり浸かっている傾向が強く、ちょっとそこまで買い物に行くのも車を使う場合が多いのではないでしょうか。

私が勉強をしています構造医学では、体に良い歩き方を「生理歩行」という呼び方をしており、病気の予防、治療法として歩ける全ての患者様に指導されているそうです。つまり、良い歩き方というものがあり、我流では効果が少ないか、逆に作用する場合もあるということです。

では、その「生理歩行」をご紹介いたします。

歩行の際はできるだけ軽装にして靴は運動靴やジョギングシューズが望ましいです。本当は平坦な土の上を歩くのが一番いいのですが、今の住んでいる環境ではそれは、難しいと思いますので、舗装された道を歩く事が多いのを考えると、底が固くて足底への衝撃が大きい革靴や、女性の場合ハイヒールは絶対避けるようにしましょう。

歩く時は両足で一線をはさむように歩き、がに股や内股にならないように一線に足を平行に動かすようにします。一線上に乗せるように歩くとモデル歩きになりますので、それはまた別の効果はあるのですが、長く歩くのは困難ですのでこの場合はあてはまりません。上体はやや前傾させ、まっすぐ前を見ます。腕を振るとき、ひじを必ず屈曲させます。運動会の入場行進や軍隊行進のように、ひじをピッと伸ばして腕を振ると、肩関節に余計な応力がかかって過多を壊す事もおるので、必ずひじを曲げます。また、腕を振るとき、前方へ大きく振り出すのではなく、むしろ、曲げたひじを後へ引くような気持ちで行ないます。手にはあまり力を入れず、真綿を軽くつかむような感じで握ります。親指を内側にギュッと握りしめると心不全などを誘発することもあるので、親指は立てるようにします。歩幅はできるだけ広げた方が良いのですが、絶対守っていただきたいのは、普段あまり歩いていない人は、最初のうちは無理をしないでゆっくりと、しかも少しずつ歩幅を広げていくようにすることです。

歩く速度(歩行量)によって、効果が変わってきます。

・第一生理歩行 ゆるやかな歩調。消化器系機能増進に効果があり、精神安定効果もある。最も基礎的な歩行である。速度は身長175センチの人で時速3.8キロ、1分間に63メートル程度、155センチの人では時速3.2キロ、1分間に54メートル程度です。

・第二生理歩行 速歩。運動支持系機能が増進する。筋力、骨強度、関節潤滑が高まり、気力、活力が充実する。速度は歩行の中では最も速く、身長175センチの人でジ時速6.8キロ、1分間に110メートル程度、155センチの人では時速5.6キロ、1分間に94メートル程度です。

・呼吸循環系歩行 やや速歩。呼吸循環系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速5.3キロ、1分間に90メートル程度、155センチの人では時速4.6キロ、1分間に74メートル程度です。

・泌尿器系歩行 平常歩行。泌尿器系の機能修復、増進に効果。速度は身長175センチの人で時速4.8キロ、1分間に80メートル程度、155センチの人では時速4.1キロ、1分間に68.4メートル程度です。

注意する事は、普段あまり歩いていない人は、いきなり第二生理歩行に入ってはならず、基礎的な第一生理歩行から入り、徐々に歩幅を広げ、速度を上げるようにします。

歩く時間 上記の4つの生理歩行の時間は、全て約40分間です。これは、歩行が30分を越えないと上記の効果がほとんど見られず、40分を越えると疲労を訴える人が急激に多くなり、生理性を失うからです。だたし、40分間というのはあくまで持続時間であって、20分を2回歩いて計40分としても効果はありません。あくまで1回の歩行で持続して40分間歩かなければ大きな効果は期待できません。そして、できるだけ毎日歩く事が大切です。また、最初のうちは絶対無理をしないで、少しずつゆっくりと歩く事から始めるようにします。

歩行時の呼吸 呼吸は呼気、つまり吐くことを基本にします。吐く時は尖らせた口から、吸うときは鼻から、呼気2回、吸気1回の「フーフー、スー」というリズムで呼吸します。歩行に限らず、動作時の呼吸は常に吐く事を基本にします。

私も毎日朝5時から40分をめどに歩いています。腰や肩が軽くなるのを実感します。また、朝のすがすがしい空気を胸いっぱい吸い込むと、体が浄化されるような気がします。誰でも今日から全くお金もかけずに実行できる事です。あとは皆様がやるかやらないかです。ぜひ、自分の手で健康を勝ち取ってください。

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2005年11月25日 (金)

かみ合わせをずらさない生活習慣Ⅰ

前回までかみ合わせ(下顎)をずらす恐れのある生活習慣をご紹介いたしました。日常生活の様々な所に危険(?)が潜んでいます。特に田舎に比べて都会の生活のほうが近視野的生活になり、核家族、狭いマンション住まい、学校や職場の状況などにより、ずれやすくなりがちです。

では、それを予防するにはどうしたらよいのでしょうか。

何度か書いたと思いますが、人間は重力に対して前後左右バランスよく生活している時が、一番からだに対する負荷が少なくて済み健康でいられます。日本人のほとんどは、右利きだと思います。動作を始めるのはほとんどが右手、右足ではないでしょうか。それを、意識して左主体にしてみましょう。もちろん、いきなり左手で物を書いたり料理をしたりというのは無理だと思いますので、できるところか始めてみましょう。ちなみに左利きの方も、日常の生活様式が右利きを基準にできていますので、やはり左を意識してみて下さい。

例えば、歩き出す時、意識して左足から踏み出してみましょう。飲み物を飲む時は左手で持って飲みましょう。歯磨きも左手でしてみましょう。(最後の仕上げは右で行なった方が良いかもしれませんが)物を取るときも、細かい作業や力が要らないときは、左手で行なってみましょう。掃除機は左手でかけましょう。などなど、挙げ出したらきりがありませんが、利き腕と反対の左手や左足でできる事は意外とたくさんあると思います。要は意識して続ける事です。必ず自分の中に何か変化を感じる時が来ます。

また、左を使うと右脳を刺激する事になります。右脳の話は七田眞さんの著書を読んでいただくと詳しく書いてあります。私もかなり読ませていただきましたが、まさに「21世紀は右脳の時代」と言い切る人もいるくらい、重要な要素を含んでいます。子どもを天才に育てたかったら右脳を刺激する育児を心がける事です。ちなみに「勉強しなさい」と子どもの尻をたたくのは、左脳を刺激しています。このあたりの事は、また機会を見て書きたいと思います。

前回も書きましたが、スポーツの中には非対称的な動きを強いられるものが多いと思います。例えは、ゴルフの練習に行って100球打ったら、100回とは言いませんが、50回くらい反対に振りましょう。たぶん、腰が軽くなると思います。野球の素振りも同じです。ラケットを持つ競技は左手でもたまには振りましょう。からだのねじれを元に戻すと考えればわかりやすいと思います。全てはバランスです。

これらの事は、誰でもその気になれば、簡単に実行できる事です。あとは、本気でやる事、それを継続する事です。このあたりが、私がいつも言っている「健康は与えられるものではなく、自ら努力して勝ち取るものえある」という所につながっていきます。安易にクスリやサプリメント、ビタミン剤などに頼ることなく、人間が本来持っている生命力を高める事により健康を勝ち取りましょう。

生活習慣の中で見直すところがまだまだありますが、それはまた次回にご紹介いたします。ぜひぜひだまされたと思ってやってみてください。私が提唱するものは、元手がかかりませんので今からでも始められます。

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2005年10月24日 (月)

院長日記8

ここのところ日中はまだ暑さを感じるものの、朝夕はさすがに長袖を羽織らないと寒く感じます。暦の上ではとっくに秋でしたが、現実がやっと追いついてきたようです。朝のニュースなどでも季節が数週間ずれてきていると指摘していました。確かにその様な実感がありますね。この先どうなるのでしょうか。

地球はその誕生以来、大きなサイクルで寒冷化したり温暖化したりしています。氷河期などという言葉を昔習いました。ただ、現代は、昔はなかった石油や石炭といった化石燃料の大量消費による二酸化炭素などの放出と熱の蓄積が日々行なわれています。私たちが生きている時代はなんとか持ちこたえられたとしても、後に続く子孫の代になるとどうなのでしょうか。心配になります。

昨日は穏やかな秋晴れに恵まれて、気持ちのよい1日でした。私は家族の冷たい視線を振り切って(正確には家族の視線をあびないように朝5時起きで、そっと家を出て)趣味の一つである魚釣りに出かけました。自分の楽しみの時は、目覚ましが鳴る前に目が覚めるのが不思議です。今のシーズンは何と言っても魚の王様と言われる「鯛つり」です。夜が明けると同時に漁船に乗り込んで、一路天草の海へ繰り出しました。

釣り情報誌を見ると、どれも良形の鯛が釣れており、数も出ていると書いてあるので、時間は充分あるとわかってはいるのですが、早く釣り場に着かないかなと心はあせります。後でゆっくりやればいいものを、揺れる船の中で仕掛けを作って、おかげで指を2、3箇所釣り針で刺しました。ポイントに着くと、シーズン真っ盛りのせいか、どこからこれだけ集まったのだろうと思うくらい、すごい数の船(漁船、遊魚船、個人、その他)でした。それぞれの船には複数の人がのっていますので、海の中にはどれくらいの釣り糸が下がっているのでしょうか。海の中から眺める事ができたらさぞかし面白い眺めでしょう。

さてさて釣果はといいますと、予想通りさっぱりでした。あたりがほとんどなく、最初は餌が足りないかなと思っていたのですが、充分余りました。(ちなみに生きているエビです)多分、釣れた魚を魚屋さんで買ったほうが、エサ代、仕掛け代、その他かかった費用を考えると安かったかもしれません。もちろん、絶好の天気の中、広い海の上で心の洗濯ができましたので、それはお金には代え難い物ですが。

何とか塩焼きにできるくらいの大きさの鯛を1枚釣って、納竿となりました。(もちろん他の魚も夕食に足るくらいはつれましたよ。名誉回復のために一言)丘に上がると、横の船の方が何と78センチのものを筆頭に、クーラーに入りきれないような鯛を数匹釣られていました。思わず釣れた場所を聞くと、なんと私が行った所と同じ所。エサも同じエビ。大ショックでした。「あんなに大きくなると、大味になって美味しくないだろう」とか、「運が良かったのだろう」とか、心の中で負け惜しみを言いながら、次は必ずリベンジをと心に誓い、足どりも重く帰路につきました。でも楽しかったです。

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2005年10月20日 (木)

重力と健康

我々人間を含めて、地球上にある全ての物に対して重力というものが働いています。子どもでも知っている当たり前の事ではないかという声が聞こえてきそうです。日頃、その力を意識する事はほとんどありません。山に登ったり階段を登ったりする時に私など、体重の増加と筋力の衰えを感じるくらいです。

人間と同じ寸法で人形を作って床に立てようとしても、至難の業です。皆様もご経験あるのではないでしょうか。足の裏の接地面積が小さすぎます。では、人間はなぜ特に意識する事も無く立っていられるのでしょうか。それは、常に体の平衡を感じる器官によって調節されているからです。

従来、平衡をつかさどる器官は、耳の三半規管だと言われてきました。その構造や働きは、ここでは割愛しますので、知りたい方はインターネットや本等でお調べください。ところが、最近の研究で(前から気付いている方もいらっしゃったかもしれません)下顎もそれに関与していることがわかってきました。

試しに、目をつぶって立ってみて下さい。それだけでふらつく方は、薄目を開けていただいてもかまいません。体全体をリラックスさせて、下のあごを前後、左右に動かしてみて下さい。どうでしょう。姿勢が変化するのがわかるのではないでしょうか。下顎は、両端に関節(顎関節)があり、そこの靭帯などで頭の骨にぶら下がっている構造をしています。そのため、ある範囲の中では自由に動かすことができます。逆にいうと、簡単にずれる事もあるということです。

とあるオリンピックの体操選手が試合前に1本歯を治療したため、宙返りがうまくできなくなったという実話があります。彼らは極限までのバランス感覚や平衡感覚を駆使して演技をおこないますので、歯の治療によって微妙(ほんの数ミクロンくらいかもしれません)にあごのずれが生じたことによってそうなったと推察されます。

目まいがひどく、吐き気などを伴い、立つ事ができなくなる事もあるメニエール病というものがあります。普通は耳鼻科に行かれる事が多いのですが、上記のような事を考えると、かみ合わせのずれから起こる事もあることが理解できるのではないでしょうか。実際、歯科のかみ合わせ治療で治るケースも多くあります。

人間の真ん中を通っている背骨(脊柱)は、皆様もご存知だと思いますが、決して1本の硬い骨ではありません。小さい積み木を積み上げたような構造をしており、それぞれのすき間には軟骨のクッションが入っています。これが飛び出して悪さをするのがヘルニアです。

ではその積み木が崩れないのはなぜかというと、その一つ一つに筋肉や腱が着いていて、色々な方向に引っ張って安定させているからです。丁度、テントを張るときに、支柱をロープで引っ張って地面に固定するようなものです。当然、全ての方向に均等に力がかかっている時が、一番小さい力で安定させる事ができます。ゆがんでいると、力の不均衡が起り、ねじれが出てきます。

では、人間の姿勢がゆがんでいると、どのような事が起るでしょうか?だんだん想像がついてきたのではないでしょうか。そのあたりをまた次回、書いて行きたいと思います。健康になるためのキーワードは「重力」です。

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