歯のホワイトニング(続き)
今日は、少し寒さも一段落したような感じです。豪雪地帯では孤立したり亡くなった方もいらっしゃるようで、心よりお見舞い申し上げます。温かくなったらなったで、今度は雪崩や洪水の危険が出て来るそうで、十分お気をつけ下さい。
さて、年末少々更新をサボっておりましたので、ホワイトニングの話が途中になっておりましたので、その続きです。
ホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。読んで字のごとく、オフィスは会社、つまり診療室で行なうもので、ホームは自宅で行なうものです。
オフィスホワイトニングは診療室で少し濃い目のホワイトニング剤を歯の表面に置き、一定の時間作用させて色を抜きます。たくさんの種類が発売されていますので、それぞれやり方が少しずつ違います。例えば、クスリを塗ってそのまま一定時間放置しておくものもありますし、クスリをより活性化させるために、強い光やレーザーなどをあてる物もあります。
濃度が濃い薬ですので、歯ぐきにも刺激が強いため、歯の境目の歯ぐきの部分は専用のお薬でガードします。また、通常ホワイトニングの操作を何回か繰り返すため、1回の治療時間がかなりかかり、我々も付きっきりで行ないますので、患者様も術者側も結構大変です。最近はクスリの改良も行なわれて、時間的なものは短縮されてきたようですが、かかられる歯科医院がどのクスリを使っているかによって、術式は変わります。
オフィスホワイトニングは濃い目の薬で一気に色を抜きますので、その副作用として強い歯のしみが出ることが多いようです。これは一時的なもので、歯が悪くなったというわけではなく、しばらくしたら自然に治るものなのですが、患者様によっては嫌う方もいらしゃいます。特に今のような冬場は水も冷たく、避けた方が無難な場合もあるでしょう。最近は、最初からしみ止めを配合したものも出てきたようですので、詳しくはかかりつけの先生にお尋ねください。
オフィスホワイトニングで確かに歯は白くなるのですが、短時間で一気に行うため、白さがどちらかと言うとすりガラスのような、少々透明感の少ない白っぽい色になりがちです。そのため、その上から特殊なクスリでコーティングするような方法もありますが、色のきれいさと言う点からは、ホームホワイトニングの方に部があるような気が私はします。
それに対してホームホワイトニングは家庭で自分で操作を行なっていただきます。と言うと難しそうに聞こえますがそうではありません。具体的に書きますと、まず歯科医院で歯型を採り、その上でホワイトニング用のトレーを作ります。透明なマウスピースのようなものです。それを患者様にお渡しして、その中にホワイトニング剤を自分で入れていただき、数時間装着します。それを2~4週間くらい続けていただきますと、歯が白くなってきます。オフィスホワイトニングに比べて濃度の薄い薬でじっくり行ないますので、非常にきれいに色が抜けます。
ホームホワイトニングでもやはり歯のしみが出ることがあります。その場合は、1,2日中断していただくと元に戻りますので、それからまた継続していただきます。要は積算時間ですので、期間が多少長くなるものの、効果には影響はありません。
私はホームホワイトニングのみを行なっています。医院によっては、オフィスを行なったり、両方を併用しているところもあります。実際に行なった患者様の感想をお聞きすると、見た目だけでなく、性格まで明るくなったと言う方が結構いらっしゃいます。
日本人は写真に写るとき、ほとんどの方が口を閉じで歯を見せないように写ります。対して外人は、これでもかと言うくらい歯が見えるようなスマイルで写ります。確かに彼らの歯は並びもよく、真っ白は歯をしています。
歯並びは矯正や補綴が必要になりますので、時間や費用もかかりますが、このホワイトニングは本当に簡単にできますし、費用も保険は効きませんが、少し前に比べるとかなり下がってきました。皆さんもきれいにホワイトニングされた歯で最高のスマイルを手に入れませんか。
ちなみに、ホワイトニングは永久的なものではありません。何年かするとまた色は着いてきます。特にコーヒー、紅茶、お茶、ワイン、コーラなどなど、色の強い飲み物や、カレーなどの色の強い食べ物を好む方は色の着き方が早いです。しかし、その場合はまたホワイトニングに行くと、最初の時よりも短期間でまたきれいにする事ができます。定期的に美容院に行くような感覚でホワイトニングに通われる方もいらっしゃいます。
真っ白な歯がのぞく最高のスマイルに値段をつけると果たしていくらになるのでしょうか?
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